内容説明
捜査二課特殊知能犯罪係主任を拝命した郷間彩香。しかし個性の強い班員をまとめきれずに空回り気味な毎日を送っている。そんな二課では課をあげて、業界大手の商社・亜秀商事の大型贈収賄事件を追っているが、新設されたばかりの郷間班は担当させてもらえない。「事件に大きいも小さいもない」と息巻く彩香は、亜秀商事の役員・峯の約十万円の横領容疑を追いはじめるが、峯と関係していた新田という男が不審死を遂げていたことから、大型贈収賄事件の端緒をつかんでいく―。
著者等紹介
梶永正史[カジナガマサシ]
1969年、山口県長門市生まれ。山口県立美祢工業高等学校機械科卒業。現在はコンピューターメーカーに勤務。第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』(宝島社)にて2014年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タックン
94
シリーズ2作目。誉田さんの姫川班を意識したかのように郷間彩香も主任になって郷間班をもち奮闘。その人間臭い美人女性刑事のキャラ設定はいいけどまだ生かし切れていないから無理があるかも・・・・。事件の主は刑事2課扱いだから経済犯罪が中心だけど、自殺とか殺人絡みもあったり他県の所轄との共同捜査もあってわかりずらかったかな。それに主役の半分は笠井さんみたいだし・・・・。最後は半沢直樹シリーズみたいだった(笑)もう少し彩香のキャラや能力や人脈をフルに生かし切った話が読みたかったな。次作に期待。でも面白かったよ。2015/09/25
papako
66
郷間シリーズ2巻。面白かった!前作の印象は薄いのですが、主任になりニューバランスに履き替えた彩香。くせのある部下と事件を追う。カードの不正利用から会社の大きな不正にたどり着く。様々な事件が少しずつ絡んで一気に明らかになる。先が気になって一気読みでした。秋山と彩香、そして神奈川県警の共闘が頼もしい。しかも、毎週末行く宮ヶ瀬湖が重要な舞台!あそこ、コンビニつい最近できた一軒あるだけだったと思うけど。手前のあそこかしらとか、想像しながら読みました。さて続くのかしら。楽しみ!2016/08/04
きさらぎ
53
彩香は数字に強く、前作では”電卓女”と呼ばれていたはず。その特性が今回あまり活かされていない気がした。序盤の、主任として部下を抱える立場になって張り切る彩香のドタバタは笑えた。捜査二課だけにどうしても地味になりがちなところ、殺人事件や彩香の恋愛が絡んでくるところに工夫を感じた。マネーロンダリングの仕組みが複雑すぎて難しかったのがマイナスポイント。でも、ラストの”あの人のその後”みたいなのが良かった。2015/08/05
Taka
49
初読みの作家さん。登場キャラの描写が上手いのかイメージしやすく読みやすかった。ドラマ化になればうまくハマりそう。他の作品も読んでみよう!2018/05/03
ren5000
47
シリーズ2作目。登場人物や事件が入り組んでて始めのうちは読みにくかったけど、徐々に面白くなって読了。面白いんだけど、個人的にはコメディ面のほうが前面に出ててちょっと不満かな?どっちかというとシリアス面が強いほうが好みです。2017/12/04