内容説明
意表を突く振る舞いで名を轟かせた戦国一のかぶき者の前田慶次。関ヶ原での徳川家康の勝利により、会津百二十万石から、出羽米沢三十万石に減封された上杉家を見捨てず晩年を米沢で暮らす。慶次の願いは、恩人の石田三成の子の新九郎を無事育て上げること。しかし、上杉潰しを狙う徳川方の思惑に上杉家はふたつに割れてしまう。その渦中で、慶次は国と子の命を守るため立ち上がる。話題の時代劇を完全ノベライズ。連続刊行前編!
著者等紹介
小松江里子[コマツエリコ]
1962年、大阪府生まれ。脚本家。1991年、『卒業』で脚本家デビュー。その後、数々のドラマの脚本を担当。2008年に橋田賞を受賞
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。作家。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、1988年に『花月秘拳行』で作家デビュー。『天地人』で、2007年第13回中山義秀文学賞を受賞、2009年のNHK大河ドラマの原作となる。2015年没
百瀬しのぶ[モモセシノブ]
1967年、東京都生まれ。フリーライター。日本大学芸術学部文芸学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シン
10
かぶき者として、有名な前田慶次。前から前田慶次を扱った作品を読みたいと思ってました。NHKドラマのノベライズということで、ドラマの方も見たかったのですか、仕事の時間と折り合わず見ることができませんでした。今回小説として刊行され、読みました。とても面白く一気読みしてしまいました。ドラマも見たかったです。でも、このストーリー、史実と照合すると、何処まで合致するのでしょうか。他の作品も読みたいす。先ずは2巻を読んでからですが。2015/11/04
shiozy
9
なんだかゆるいぬるいどんよりしてるぞ。下巻を読んで正式な感想としよう。2015/09/28
舞弥さん
2
ドラマのノベライズ。ドラマ通りに忠実に書き下ろしている印象。改行が多くスラスラサラサラと読める。ただ、所々わかりにくいのでドラマを見た方がより楽しめると思う。小説の1つの章がドラマでの1つの話という構成。私は1章を読んだらドラマ1話を見て、2章を読んだらドラマ2話を見て…というような形で補完しつつ読み進めていた。設定に惹かれて読み始めたが面白いと思う。新九郎の今後の成長に期待しつつ、下巻を読み進めようと思う。2015/10/04