出版社内容情報
イギリスの出版社DKブックスから刊行されている『Frog: A Photographic Portrait』というカエル写真集の日本語翻訳版です。原本は2008年に刊行されてから累計60万部を売り上げた実績のあるベストセラーです。
内容説明
写真家トーマス・マレントが世界中の熱帯雨林の奥深く、さらにその先まで足を運び撮影した驚くべき写真は、カエルやヒキガエル、サンショウウオ、イモリの細部まで鮮明に捉えている。本書は、彼らの生活、特に、強烈な警戒色や謎めいたカモフラージュなど、生き抜くための戦略や独特な解剖学的特徴、採餌習性を活写。そして水生のオタマジャクシから、呼吸することのできる皮膚と臭いを嗅ぐことのできる眼を持った陸生の成体へと変化する、他に例を見ないライフサイクルなど、多くのことを教えてくれる。
目次
ある写真家の情熱
アイデンティティ(生息地;アマガエル ほか)
形態(眼;耳 ほか)
生存競争(採食行動;移動手段 ほか)
生殖(ライフサイクル;パートナーを惹きつける ほか)
両生類の仲間
著者等紹介
マレント,トーマス[マレント,トーマス] [Marent,Thomas]
自然界の美を捉えることに人生と芸術的感覚を捧げる写真家。1966年、スイス生まれ。幼い頃から故郷の山々で出会う野生生物に興味を抱き、自然写真家としての技を磨いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むぎじる
46
ため息が出るほど美しいカエルたちと、著者のカエル愛がたっぷり詰まった図鑑だった。自分の顔より倍以上の大きさにぷっくりと膨らませた袋(鳴嚢というそうだ)を、「どや」と言わんばかりに見せびらかすような写真には、微笑んでしまうような愛らしさを感じた。写真もさることながら、図鑑としての機能も充実している。水・エサ・暖かさのみ必要とするカエルは、繁殖期以外は群れずに、シンプルで合理的な生き方をしていることを初めて知った。お気に入りは、透明感のあるガラス細工のような「アマガエルモドキ」。2015/12/24
うにねこ
8
表紙のカエルさんに一目惚れしてしまい購入しちゃいました(〃ω〃) オビには大学の先生の、「いいとこ撮りを集めたのではない。実際、カエルは美しいのだ。」とありましたが、全く持って仰るとおり! 可愛いらしく、美しく、本当に癒される一冊でした。 一瞬『ちょっと贅沢なお買い物かなぁ…』と迷いましたが、ただ写真を眺めるだけでも良し、解説を読むのも良しで、いい本に出逢えて今は大満足です! カエルが大好きな方にはオススメかもしれないです(≧∇≦)b 2015/11/11
とことこ
6
アメトークで紹介されていましたが、本当に美しい本。カエル嫌いな人には決してオススメできませんが。これを買ったとき、一緒にいた友人は、私をゲテモノのような目で眺めました。こんなに綺麗なのに。2016/11/13
猿田彦
4
世界にはこんなに美しいカエルたちがいるのだと認識した。緑もいろいろ、黄色、赤、オレンジ、紺、黒、茶など実に様々だ。色ばかりではない、習性も住むところも全く違うと言う。北極圏近くまでカエルが分布していることには驚き以外ない。丁寧に説明されているので、読み切りたかったけれど、返却期限が到来してしまったので諦めた。また、借りよう。6歳の孫はこの本が結構気に入って何度も見ていた。2024/01/26
はる
1
図書館本。目が!手が!もうカエルに心奪われます。しかし、やっぱり一番好きなのはアマガエルだなっと再確認しました。2016/02/10