内容説明
勝つチームと負けるチームの決定的な違いとは何か?プロ野球チームの強弱とは、すなわちフロントと現場という「組織」による「準備力」の有無による。著者自身が監督を務めていた際、なぜ阪神では優勝し、オリックスでは最下位に沈んだのか。2005年に阪神を優勝に導いた名将が、自らその理由を、補強、育成、采配などさまざまな視点から分析し解説する、岡田理論の集大成。
目次
序章 そら、そうよ(戦力以上の違い)
第1章 勝つためのチームづくり(フロント;監督;コーチ)
第2章 現場での戦略(選手;シーズン中;裏方)
第3章 補強でチームは変わる(FA、トレード;ドラフト;外国人選手)
第4章 選手育成の重要性(キャンプ;二軍;選手育成)
第5章 勝つチーム、負けるチーム(阪神とオリックスの違い;勝つ理由、負ける理由)
著者等紹介
岡田彰布[オカダアキノブ]
1957年、大阪府生まれ。北陽高校、早稲田大学を経て79年のドラフト1位で阪神タイガースに入団。80年に新人王、85年にベストナインとダイヤモンドグラブ賞を受賞。94年にオリックス・ブルーウェーブへ移籍。95年に現役引退。その後、オリックス二軍コーチ、阪神二軍監督などを経て、2004年から08年まで阪神の監督を務め、05年にリーグ優勝を果たす。10年から12年まではオリックス・バファローズの監督を務めた。現在は、野球評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
22
阪神とオリックスの監督をしている著者ですが、球団に対する評価は真逆でした。分析はなるほどと感じる点が多かったです。2022/07/07
シャル
8
ひとことで言えば『敗者の弁』である。いかに自分とオリックスが合わず、オリックスの中がグチャグチャだったか、それを阪神時代の自分の仕事と比較して述べていく。しかし一方的な弁であるが、オリックス(というか勝てないチーム)についての分析はやはり鋭く、プロ野球フロントに必要な仕事のあり方を考えさせられる。また、それにともなって監督の采配面以外での仕事について触れられている部分も多く、特に育成と編成に関してはかなりの持論が述べられている興味深い。そういう意味でも勝てるチーム、負けるチームの理由と分水嶺が見える一冊。2016/01/31
トラビス
7
近年、生え抜きの強打者が出てこない阪神。ドラフトやFAなど編成面の苦言が読めるのかと期待したが、監督を解任された恨みが癒えていないのかオリックス批判が際立っていた。反対に阪神の監督への色気があるのか、阪神球団については肯定的な内容が多かった。2015/10/08
虎哲
3
今年の流行語AREの生みの親、岡田監督による著書。かなり遠慮なくチームや個人名をバンバン出しているところが大胆な岡田監督らしくて、読み応えがある。この本が書かれているのは2015年であり、現在は肘の怪我による不安もあるが、大型契約を結んだことで話題の大谷翔平の二刀流やパ・リーグを連覇したオリックスバファローズについて厳しく言及しているのは面白い。一方で2023年シーズン・日本シリーズを通して見えてきた「変えない」ことへの強い拘りやコンバートに対する考え方など根幹は変わっておらず、ブレない強さを感じられた。2023/12/10
ワンモアニードユー
3
歯に衣着せぬ岡田節炸裂。 痛快です。 「ここまで言って大丈夫やろか」と心配になるほどの直言。 しかも後輩選手とかだけではなく、先輩やフロントまでに対しての発言であることが、他の選手の本とは一線を画します。 岡田さんは球界最高のライター(口述筆記だろうがなんだろうが、岡田さんの意見であればなんでもいいです)だと思います。2015/04/23
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