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深山の桜

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800237422
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日本から約一万二千キロ、アフリカ大陸。国際連合南スーダン派遣団の第五次派遣施設隊内では、盗難事件が相次いでいた。定年間近の自衛官・亀尾准陸尉と杉村陸士長が調査に乗り出すが、さらに不可解な事件が連続して発生する。謎の脅迫状、そして小銃弾の紛失。相次ぐ事件は何を意味するのか。日本から特別派遣されてきた警務科のちょっとオネエなキレ者・植木一等陸尉も調査に加わり、連続事件の謎に挑む!2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

神家正成[カミヤマサナリ]
1969年生まれ。愛知県春日井市出身。陸上自衛隊で勤務後、現在は海外営業の会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

97
第13回このミス優秀賞受賞作。著者の「七四」を読み、自衛隊の仕組みや階級区分をちょっとわかっているうちにと思い手に取った作品。南スーダンに派遣された陸上自衛隊。部隊の中で起こった盗難事件の調査を命じられた准陸尉亀尾と若い陸士長杉村。そこに日本から中央警務官おネエ言葉の植木が加わる。任務とは、人を守るということは、武器を持つということは…様々な葛藤と共に描かれる。やはり途中までは読むのに時間がかかったが、後半は一気読み。最後はちょっと泣けた💧2025/04/13

yukision

64
PKO活動で南スーダンに派遣された自衛隊内部で盗難事件が起きるというミステリーだが,むしろ自衛隊という特殊な世界の日常が垣間見れた。元自衛官が書かれただけあり,超人的な戦闘を行うスーパー自衛官は登場せず,日々の任務を黙々と,着実にこなすリアルな自衛官が描かれており,また,矛盾に満ちた自衛隊法や憲法との狭間で身を挺して人々を守ろうと苦悩する自衛官の現実が,自然な形で伝わってくる。「あれを見よ 深山の桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」の和歌から取られたタイトルも,読み終えた後一層胸に沁みる。2022/09/15

ゆみねこ

59
アフリカ南スーダンに派遣された自衛隊。定年間近の亀尾准陸尉と若い陸士長杉村を中心に話が進む。盗難事件や隊長宛の脅迫状、自衛隊内の上下関係や人間関係が絡み、前半はやや冗長な感じも受けましたが、市谷から派遣されたおネエの植木の登場から面白さがアップ。「深山の桜」、自衛隊員の矜持を表しているこのタイトルにぴったりの内容でした。元自衛官の作品とのことで、読み応えがありました。「土漠の花」と合わせて読むのもお勧めです。2015/04/05

キキ

39
[土漠の花]読了後、こちらの作品。元自衛官の方の作品の為、土漠の花より現実的で切実でした。ミステリーというより、自衛隊の現実を訴える本な気がします。エンターテイメント性を求める方は土漠の花がオススメです(^^)自衛官の方は私達の知らない所で沢山のしがらみの中、必死に任務についているんだろうと思います。感動しました。「あれを見よ 深山の桜 咲きにけり 真心尽くせ人知らずとも」本当にこの通り。感謝と敬意の気持ちを持ちました。2015/12/07

ren5000

38
おねえの自衛官やところどころ描かれる軽めの文章が邪魔して話が頭に入ってこなくて読むのに苦労しました。自衛隊や警察官の抱えるジレンマというのは常々疑問に思っていたので問題提起という意味では面白く読めたのに自分にはちょっと残念でした。2016/03/28

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