読まされ図書室

小林 聡美【著】

宝島社（2014/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 175p／高さ 20cm
• 商品コード 9784800233967
• NDC分類 019.04
• Cコード C0095

内容説明

他愛、偏愛、挑戦に満ちた本―。読まされ続けた小林聡美による汗と涙の記録。

目次

飯島奈美推薦『十皿の料理』―「ほぼ化」するはじめの一歩
森下圭子推薦『きのこ文学名作選』―きのこはホイホイホイと啼く
皆川明推薦『ぺるそな』―もの言わぬものたちのドラマ
井上陽水推薦「白梅の香」―清張を読む
林聖子推薦『虫類図譜』―「友情」という虫は唯一素晴らしい、らしい
吉村俊祐推薦『たまねぎたまちゃん』―ありがたい不二夫汁
よしもとばなな推薦『死ぬ気まんまん』―元気にのん気に死ぬ方法
群ようこ推薦『神使像図鑑』―だまっていてくれてありがとう
高橋ヨーコ推薦『オバケのＱ太郎』―もしも消えたらなにをするか
長塚圭史推薦『茶色の朝』―ＢＣＧの針の圧よりも静かでこわい圧
酒井順子推薦『股間若衆』―股間に挑む
宇多喜代子推薦『酒薫旅情』―六〇歳デビュー
石原正康推薦『うたかたの日々』―うたかたに戯れる
さかざきちはる推薦『山のトムさん』―ずっと猫がすき
読まされ返し！小林聡美－さかざきちはる『島暮らしの記録』―暮らし方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ハイク]

本の題名に「・・・図書室」等図書館を題名にした本が目立つ。今回読メで評判が良い小林聡美が書いた本を読んだ。冒頭にもあるようにお薦め作品を紹介する本でなく、１４人が勝手に推薦した本を著者が読んで感想文とも言えないが、推薦者に返答するようなエッセイを書いたものである。この中で「股間若衆」の本が面白そうだ。『この本は総力を挙げて、股間表現について論じている。なるほど「曖昧模っ粉り」「とろける股間」・・・』と述べており興味をそそる。著者は熱心に読んでユーモア等を込めて書いているのを感じる。肩こらず気軽に読めた。

2016/03/21

[おしゃべりメガネ]

大好きな女優「小林聡美」さんがあらゆる本を紹介する一冊。小林聡美さんにゆかりのある様々な職種(ジャンル？)の方々が彼女にオススメの一冊を紹介し、その作品を彼女なりの表現や感性で読者に紹介する構成です。こういう一冊を読むと改めて読書の奥深さを知るコトができますね。気になった作品は５冊あり、普段の自分だとゼッタイに気にかけないような作品ばかりです。でも、こういう一冊との出会いによって、さらに読書の幅が広がっていく感じはいくつになっても、なかなか得難い経験かなと。「よしもとばなな」さんとの対談が良かったです。

2020/04/23

[あん]

小林聡美さんが、人から薦められた本を読んでの感想をまとめたエッセイ。 本のタイトルにもある通り「読まされ」ってところに勝手に薦められた感があって、小林さんも興味を持ったような持ってないようなユルい文章になっています。そんな勝手に薦めた推薦人は、井上陽水さん、よしもとばななさん、群ようこさん、酒井順子さんなど、そうそうたる顔ぶれです（中には一般人の中学生も含まれていますが）。中でも「死ぬ気まんまん」と「茶色の朝」は興味をそそられ、読んでみたいと思いました。

2015/02/12

[AKIKO-WILL]

人から推薦された本を読み感想を書く小林聡美さん。酒井順子さんの推薦したのが「股間若衆」何故？聡美さんに股間を？笑 って一人ニヤニヤしちゃいました。よしもとばななさんは佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」確かに人に勧められた本は決して自分が好きで読む本ではないからそこから新しく知識が広がり、興味が湧く。ここには14人の方が小林聡美さんに14冊の本を推薦していますが、かなりのマニアックな本ばかり。それを読む小林聡美さんもまた面白い書評書くからこちらまで気になり、読んでみたいと感じる。よしもとばななさんとの対談もあ

2016/04/23

[ぶんこ]

小林聡美さんが知人から推薦された本を読んで書かれた感想エッセイ。 自分の好みとは違う本を読むのは苦痛でしかないのですが、「読まされ返しを終えて」に「推薦者から投げかけられた本というボールを受け止めて、鮮やかに返球する聡美さんのエッセイに、いつもうならされました。」とあり共感しました。流石小林聡美さん。ばななさんとの対談も良かったです。対談場所はどこか知りたかったのですが、文壇カフェというのがあるようですね。普通の人も行けるのでしょうか？中一の吉村君て誰？小林さんとの関係は？気になります。

2016/02/14