内容説明
奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。人気アイドルであった瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、容疑者が絞り切れないまま捜査は進む。そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき…。人気警察小説の新シリーズ第1弾。
著者等紹介
吉川英梨[ヨシカワエリ]
1977年、埼玉県生まれ。米テンプル大学日本校教養学部政治学科中退。出版社に勤務したのち、アメリカへの語学留学、インドでの国際協力活動を経て帰国。『私の結婚に関する予言38』にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
99
吉川さん初読。やった!面白いシリーズ見つけたぞ!ハラマキシリーズというらしい。今作の「女性犯罪捜査班」になる前のシリーズがあるみたいなので、まずはそちらに遡って読んでみようと思います。今作は冒頭の事件の描写が結構辛くて、朝通勤時に読んでたのでちょっとへこみましたが、その後の捜査はとても面白くあっという間に読みました。吉川さんうまいですね。女性捜査班はメンバーも個性的で面白い。これからの活躍が期待できます。面白いシリーズ&作家発見で嬉しいです。2018/02/16
Yunemo
73
何てことでしょう。男の嫉妬が動機だなんて。確かに、動機が不明なまま捜査が進む、それは犯人が仕組んだ方向へと。このあたりの筆致に強さがあって引き込まれました。ただ最後の土壇場での解決方法にちょっと異議あり。今まで苦労して積み上げてきたのに、あっという間に解決へ、ちょっと出来過ぎの感。さらに、もう一つの難点、「女性犯罪捜査班」としての特有の機能が果たせていないのでは。シリーズ化されるなら、今回の4人以外のさらなる個性的な人物を復帰させたなら、との願望強し。とは言え、ハラマキの活躍それなりに楽しんで読了です。2014/09/30
ナミのママ
71
原麻希の新シリーズは女性犯罪捜査班としてスタートです。少人数の女性だけの捜査班、今作では八丈島から異動になった夢美とコンビを組み、新鮮な感じでした。しかし事件はなかなかおぞましい、強烈な殺人現場と、知能犯。今回も一気読みでした。続きが気になります。2020/04/21
ゆみねこ
70
女性犯罪捜査班シリーズ第一作。原麻希と八丈島からやって来た星野夢美のコンビ、陰惨な事件と狡猾な真犯人、面白くて一気読みでした。2018/09/05
えりこんぐ
63
ハラマキさん新シリーズ。以前に登場した同期の織江さんを班長とする、女性犯罪捜査班がスタートする。八丈島署から来た若手の夢美ちゃん、暴力団事務所も余裕の組対出身亜矢子さんなど、新キャラも良かった。今回の陶芸家一家殺害事件...吉川さんの書く事件は容赦なく残虐だなぁ。【積読72】 2020/08/27