内容説明
伝説の人斬りヤクザ、金権体質に堕ちた山口組に解散迫る!田岡三代目に「原子爆弾」と呼ばれ、たった一六年で自ら堅気の道を選んだ、神戸の無茶者「殺しの次郎」の壮絶自叙伝。
目次
解散直訴
愚連隊からの出発
没落の家
一五歳のあぶく銭
消せない傷跡
殺せば義理が立つ
塀の中の決意
山次組は山口組にあらず
神戸でいちばんのカネ貸し
ヤクザが国にモノ申す
福田赳夫を狸で化かす
田岡一雄の孤独
父母の心を「宝塚地蔵園」に祀る
そしておれは生き返った
山口組解散建白書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
篠田@書店員復帰を目指し中!
15
山本次郎という1人の男の生き様がすごくかっこいい。ヤクザの世界を引退し、堅気になるというのは相当、勇気がいる行動だろう。筋道を立てて話を書いてあるので非常にわかりやすく、読みやすい。そのような性格や思考というのは山本次郎氏のお母さまの育て方というのが良かったからだろう。まえがきと解説がノンフィクション作家の溝口敦氏。暴力団という溝口氏の著書を読んだ記憶がある。2014/07/09
ワンモアニードユー
3
本当にこんな人いたんですかね。侠気・凶暴・強烈。ちょっと離れた所から眺めるのはいいですが、周囲にはいて欲しくない。どこまで本当かは不明ですが、他の告白本よりはかなり大物感が溢れています。しかし組織内ではアウトローなので、内幕はあまりわかりません。2019/07/13
sasha
3
この人はヤクザになってなければ強面だけれど面倒見のいいおっちゃんだったんだろうな。元ヤクザの回想録のほとんどがそうだけれど、自慢話満載。それはいいとして、結婚を断った女性の顔に硫酸をかけちゃうエピソードだけはどうしてもいただけない。これはいけませんっ!田岡三代目の盃を受け、その三代目に「今日限りで堅気になる」と盃を返した人って稀有な存在なんだろうな。ヤクザが生きにくい世の中、著者が唱える厚生施設って必要だと思うわ。2015/03/24
びせんて
1
「質素倹約」「親孝行」「心の修行」2022/04/25
テクパパザンビア
1
神戸はむちゃもんを産み出す土壌があるのかな⁉︎古き良き新開地や福原を思い出しました。2014/08/29