宝島社新書
大麻と古代日本の神々

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800224569
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

天皇家最大のセレモニー・大嘗祭で皇位継承者が身にまとう神衣は大麻製。それにより、皇祖とコンタクトを取り、皇祖から皇位を付託されるのだという。その大麻は、明治以降は阿波の徳島で育成することに決められた。それは、古代祭祀を司った忌部氏が阿波に居住し、大麻を栽培したからだ。幻術を行った忌部氏は外地産の薬物性大麻種子を持っていたのだ。『古語拾遺』にある忌部氏の神話も、『古事記』『日本書紀』の神話も、神々の世界の天語として、大麻によるトランス状態の中で語り伝えられた。最新の古代史・考古学の成果から古代日本を統べる神々と大麻の秘められた結びつきを明らかにした、古代史ロマン!

目次

プロローグ 房総半島に立てば大麻の歴史が見えてくる
第1章 忌部の神々の大移動
第2章 大麻の幻覚性と幻術
第3章 シャーマン系の天日鷲神
第4章 考古学の語る大麻の道
エピローグ 長い旅路の果てに、敬愛する忌部の神々に拍手

著者等紹介

山口博[ヤマグチヒロシ]
1932年、東京都生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。富山大学・聖徳大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

21
古代のシャーマンは神懸り状態で託宣をしたというが、どのようにしてそんなトランス状態になるのか。本書ではその説明を大麻をはじめとする幻覚剤に求めている。もちろん現代では取締りの対象だし、古代でも呪術師の健康を損ねたはずの有毒植物である。話は大きく、西アジアの有翼円盤にまで言及されるが、それは日食時のコロナを表現するシンボルであるという説を付け加えたい。太陽・鳥への信仰はこれからも民俗学・歴史学のテーマとして研究が続けられるだろうと思える本である。2014/03/18

おさと

7
繋がりが見えてきた。驚き。2018/12/25

nori

4
If author insists strong relation between cannabis and ancient Japan, I suppose that explaining why disappeared is much faster rather than tracing Scythian and other Eurasian nomad. It is weak that he just said power struggle with 中臣 for ritual politics.2018/10/25

わ!

1
普通の方なら、この「大麻」が先に目に来て、アブナイ印象を受けるかもしれないが、神社マニアだとまるで反応が変わる。「なんと!忌部氏の本が新書版で!」と、このタイトルは読み変えられるのだ。有名どころでは、四国徳島の「大麻比古神社」という神社があり、これぞ忌部氏の神社なのである。さらに徳島には、その名も「忌部神社」なる神社があるから、そちらから忌部氏にアプローチしても良いのだが、とにかく「大麻比古神社」とは、忌部系の神社であり「大麻~」とあるように「麻」に関する技術を忌部氏が持っていたコトを表す神社なのである。2014/06/02

ottohseijin

1
宗像教授シリーズをおもい出しながら読ました。2014/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7996299
  • ご注意事項

最近チェックした商品