内容説明
なぜか出世してしまう愚痴外来の元窓際講師&厚生労働省の変人役人の凸凹コンビ、最後の事件!閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院。相変わらず病院長の手足となって働く田口医師への今回の依頼は、誤診疑惑の調査。検体取り違えか、それとも診断ミスか!?エーアイ国際会議の開催に向けて、アメリカ出張も控えるなか、田口&白鳥コンビが調査に乗り出した―。バチスタ・シリーズ真の最終章!巻末に登場人物リスト&桜宮市年表&作品相関図など収録。海堂ワールドを網羅した完全保存版。
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。医学博士。外科医、病理医を経て、現在は独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。『死因不明社会』(講談社)で第3回科学ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiro
186
海堂さんの本22冊目。『ケルベロスの肖像』がバチスタシリーズ完結編だったはずではなかったのかという疑問はさておき、またあの田口、白鳥のコンビが、誤診疑惑に挑む‘本当に’最後の事件。二人が解決する事件のスケールは小さかったけれど、小説、ドラマ、映画のおなじみの桜宮サーガの多くスター医師も登場し、小説以外でも作品、登場人物相関図などもあり、海堂ファンには楽しめる一冊だった。しかし、田口先生はどこまで出世するのでしょうかw 文庫化された『ナニワ・モンスター』も購入したので、まだまだ海堂ワールドを追っかけます。2014/05/28
ダイ@2019.11.2~一時休止
171
ファンブック第二弾?前作よりも小説部分が増えて長編になっている。また、相関図があるのがいい感じ。2014/04/15
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
142
シリーズ完結作『ケルベロス…』から3カ月後、東城大学で持ち上がった誤診疑惑の真相に、田口・白鳥コンビが迫っていくメディカルミステリー。医療業務の描写が細かくてあまり理解できなかったところもあるが、デビュー作以来の“純然たる”メディカルミステリーとなっており、ぐるりと回ってようやく原点に戻ってきたと感慨深くなる。並行して描かれる国際会議の行方にも懐かしの面々が次々絡み、これまた感慨深い。これ1作だけで楽しめるかはさておき、巻末の相関図や年表などの資料も充実しており、ファンサービスとしてはうれしい一冊だった。2014/12/11
まゆちん
121
久々に白鳥が大活躍で楽しい~。スピードスター、スーパースター、トリックスターと、今までのスターが勢ぞろいですね。今回のグッチーはあくまでもスター達の繋ぎ役的な。それにしてもグッチー、ちょっとぼんやりし過ぎだぞ! 最後の作品相関図でナニワの続編が出ることを知ったので、まだまだ楽しみは続きそう~~~2014/06/22
パフちゃん@かのん変更
104
「ケルベロス・・・」で最後かと思っていたら、「輝天炎上」その他もあり、さらにこの本の巻末の資料を見ると曽根崎教授の息子曽根崎薫の活躍する未来もあるらしい。まだまだ続きそうな予感。それにしても平凡で出世欲のなさそうなキャラだったはずの田口先生。随分な出世ですね。それでも白鳥氏や速水氏、東堂氏・・・など天才肌の人達に比べるとやはり普通の人っぽいところがいいのでしょうか。2014/04/30