宝島社文庫
ジョニーのラブレター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800215376
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

夫の浮気が原因で、娘の茜を連れて実家に戻っていたあさひのもとに、アメリカ人の老齢男性に日本語の読み書きを教えるという仕事の話が舞い込む。いぶかりながらもレッスンを引き受けたあさひだったが、明るく楽しいジョニーさんの人柄にいつしか心を開いていく。しかし、ジョニーさんが読み書きを学び始めたのには、ある悲しい理由があった…。ベストセラー『オカンの嫁入り』の著者が描く、温かくて切ない愛の物語。

著者等紹介

咲乃月音[サクノツキネ]
京都外国語大学英米語学科卒業。1994年より香港在住。2007年、『オカンの嫁入り』で第3回日本ラブストーリー大賞のニフティ/ココログ賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

92
夫の一平に別れ話を切り出され、娘茜と実家に戻ったあさひはジョニーさんの日本語の先生のバイトをすることに。喋りに問題ないが読み書きのできない彼の目標は妻にラブレターを書くこと。夜の掃除のバイト仲間の杉本くんの優しさに揺れながらも、一平への思いを断ち切れないあさひの気持ちは分からないでもないが、一平の身勝手さに腹が立つ。ジョニーさんの悲しくも深い愛が溢れ、優しい嘘でくるんだラブレターを読んで「あさひ先生の存在自体が茜ちゃんの幸せ」と言えるジョニーさんの言葉に納得。ジョニーさんに幸せな奇蹟が起こりますように。→2018/03/16

miyumiyu

73
別居中でシングルマザー寸前のあさひが、ひょんなことから日本語を教えることになったジョニーさんが愛する人はアルツハイマー病。私には、ご主人が若年性アルツハイマーで入院中という先輩が身近にいる。長年連れ添い、この人無しでは生きられないはずの奥さんさえも全く記憶にない、そのあまりにも壮絶な介護状況を知っているが故に、イマイチ物語に入り込めなかった。それでも、ジョニーさんの愛の深さに泣けた。あさひの娘・茜がパパに会いたいという気持ち、愛の言葉をしたため続けたジョニーさん。愛するってどういうことかを考えさせられる。2015/08/23

おかむー

60
全編地の文が関西弁なところはちょっとひっかかったけれど、“ラブストーリー大賞”の枠ではもったいないとも思える良作。『よくできました』。主人公・あさひから見た浮気で別居中の夫への気持ちと娘の気持ち、あさひの母朝子とマリの気持ち、バイト仲間杉本君のあさひへの気持ち。それぞれに味があるけれど、やはり表題の“ジョニーのラブレター”に込められた想いに尽きるのだね。帯の「衝撃の結末」には涙よりも「え~?!そうなっちゃうの?」とちょっと醒めたけれどそれまでの物語で伝わってくるジョニーさんのやるせない真心が痛切です。2014/12/27

むぎじる

41
旦那さんと別居し、娘の茜と一緒に実家に転がり込んだあさひ。そんなあさひに、母親が持ってきた働き口は、”日本語の先生”だった。生徒は、大阪弁が達者なジョニーさん。日本語を習う目的は、奥さんにとびきりロマンティックなラブレターを書くことだった。おとぎばなしのラスト、「幸せになりましたとさ。めでたしめでたし。」の続きを読んでいるような気分だった。相手が幸せならばそれでいい。ジョニーさんのゆるぎない想いが、強すぎてとても切ない。あさひのとぼけたオカンと、茜ちゃんのかわいらしさが救い。2015/01/30

とりあえず…

39
うわぁ~。もう何と言ったら良いのか。愛が深すぎて泣けます。でも、もしそれがお話の主軸であったなら、重すぎると思うのです。あさひさん一家のお話が主軸だからこそ生きるジョニーの愛。そしてあさひさんのジタバタする様も等身大で好感がもてます。親になったからって、いきなり強くも大人にもなれない。そりゃそうだ。でも、オカンは強い(笑)。 私自身の話し言葉のまんまだったので、ほんっとに読みやすかったです。大阪の方に特にオススメしたい。2015/01/15

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