宝島sugoi文庫
ドキュメントひきこもり―「長期化」と「高年齢化」の実態

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  • サイズ 文庫判/ページ数 190p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800213556
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0136

内容説明

内閣府の調査によると「ひきこもり」層は70万人、予備軍も含めると225万人という膨大な数に上るという。しかし、その実態はなかなか伝わってこない。そして現在、ひきこもり層は「長期化」「高年齢化」し、ますますタブー化しているというのだ。時に家族を巻き込み、凄惨な事件に発展することもある「ひきこもり」問題。15年以上にわたりこの問題を取材してきた著者がレポートする、「ひきこもり」の知られざる現実と解決策。

目次

第1章 ひきこもり―家族の肖像(愛知県豊川市一家5人殺傷事件;「ひきこもり」の数は70万人 ほか)
第2章 “怠け”なのか“病気”なのか(緊張の糸がプツッと切れる瞬間;頂上に上ったら、転げ落ちていった ほか)
第3章 急増する「社会人ひきこもり」(新たな「ひきこもり」層の出現;「就労経験者はひきこもらない」という神話の崩壊 ほか)
第4章 路上にひきこもる人々(「ひきこもる」場所は関係ない;「ひきこもり」はセーフティーネットの枠外 ほか)
第5章 “ひきこもり社会”日本の処方箋(「非モテ」から「リア充」を目指す;なぜ自分は愛されないのか? ほか)

著者等紹介

池上正樹[イケガミマサキ]
1962年生まれ。大学卒業後、通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に雑誌やネットメディアで「心」や「街」をテーマに執筆。1997年から日本の「ひきこもり」現象を追いかけ始める。「ひきこもり問題フューチャーセッション」などを通じて、当事者たちの新たな動きをサポートする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

18
ひきこもりの問題は随分と騒がれてきた。それは時に殺人事件などのセンセーショナルな事件につながるからもある。ドキュメントを読むことでいかに取り組んでいけばいいかのヒントをみながもてるといいと思う。不登校からの継続と勤労経験の有無も関連すると思う。しかし、長引く1番の原因は孤独かもしれない。私もネットが心地よくリアルな人間とは今も関わるのがつらいからだりら。2018/07/01

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

11
遺跡発掘の仕事が引きこもり脱出の効果が高いというのは初めて聞いた話。興味深い。2016/04/21

キムチ

11
当事者と家族を責めるのは実に簡単。また、寄り添ってする支援を 一時的なら出来る。持続可能で、敢えて痛みを伴う支援を継続して行くことが如何に難しいか。。。 筆者は精神保健福祉士。いわば、メンタル専門のワーカー。社会福祉士より、特化された形で「引きこもりの」原因解明に意欲をもつ。実際、泥沼でもがいている向きには解明の材料を見いだせなかった。後進開発国にはない、現代の象徴とも言うべき暗部・・というものの・・う~~ん。

みい君

10
ひきこもりのいる家庭がおよそ26万世帯と推計されているのに驚いた。そしてそのひきこもるまでの過程も、中高生から、大学から、一度社会に出てからと様々である。これらひきこもる人つまり社会適応が困難な要因に「発達障害が隠されているのでは?」と推察されている。発達障害はそもそもわかりにくい上に脳の中枢神経系の発達が生まれつき損なわれ感情や情緒コントロールがしにくいそうだ。心ではなく脳の問題らしい。尚更改善していくのは困難を極めるがこの26万人の方が社会復帰され納税者になれば国も当事者も豊かになれると思った。2019/11/26

へっけ

7
引きこもりは、以前と比べると就労経験をした後のケースが増えていること、発達障害や精神疾患が関係していることなどなんとなくそうではないかと思っていたことが書かれていた。医師が訪問するという方法は初めて知った。丁寧に段階を踏みながら治療が進めば、引きこもりという現状を変えられそう。2022/10/26

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