内容説明
大手予備校カリスマ数学講師が、微分積分の使い道を高校数学の範囲内でやさしく解説。予備校生に大好評だった「微分積分の入り口」からスタート。軽やかな語り口と多数の図版で受験問題を解きながら、微分積分の本当の意味がすんなり理解できる。サイン、コサイン、ログも使わず、微分積分の原理や意味を徹底的に追及した画期的な一冊。
目次
序章 微分積分は何の役にたつの?
第1章 極限と微分の計算
第2章 接線の方程式と関数の増減
第3章 微分で試されるストラテジー思考
第4章 積分の基本
第5章 積分で求める面積
第6章 積分の応用
第7章 積分を使った計算
第8章 微分方程式と積分方程式
著者等紹介
佐々木隆宏[ササキタカヒロ]
駿台予備学校数学科講師。東京福祉大学講師、昭和女子大学非常勤講師。日本数学教育学会会員。大学院時代より予備校の教壇に立ち、大手予備校でカリスマ講師として活躍後、現職。東京理科大学大学院理学研究科数学専攻修了。専門は数学教育学。数学的リテラシー論、数学的理解の過程モデルについて研究し、大学では算数・数学科教育法・指導法の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パット長月
11
だいぶ前に購入して放っておいたが、読んでみると、薄い本ながら、なかなか深いこと(=私が知らなかったこと)がいろいろ書いてあって非常に勉強になった。また具体的な計算法など、よくある本当の意味とか面白さを伝える目的の本では(覚えていることを前提に)簡略化されている事項も、馬鹿?丁寧に説明されており、またやさしい問題を順序よく解きながら説明するという受験参考書的なやりかたも、飽きが来ないで、それもまたありがたかった。2019/03/03
nagata
5
8年も前に手にしていたとは気づかなかった。けど、も一回読んでみて、改めて説明の流れ、構成の丁寧さに感じ入る。こういう先生なら、人気出るのは当然だろう。「分析と統合」の感覚、というのが著者の言う「本当の使い道」なのだろう。2024/02/20
静電気質
3
微分は観測結果から変化量や変化率を調べ、積分は調べた変化量や変化率から将来予測するためってことで理解しました。ただ、微分方程式の途中で主観が拭いきれないんじゃないかなぁ、って過程があり、ここら辺の考え方如何で人によって予測結果が異なる事態になっているんだな、ここの精度を上げるべく各分野の偉い人たちは日々努力しているんだなと勝手に解釈しました。2014/02/25
cava
2
さすが予備校の方が書いたミニチュア版参考書?(笑)経済学の数学で苦労しないように、微々的ではあるけれど自分でも読めそうなやつを片っ端から読み込んでいるけどこれはさらっと読めて復習がてらにはちょうど良かったし中高生おススメ 2018/09/28
nagata
2
「本当の使い道」というよりは「おさらい」くらいの内容だけれど、基本的な考え方が丁寧に展開されているので、読みながらにして微積の復習ができたって感じ。2014/05/04