内容説明
日本は今、史上空前の「神社ブーム」を迎えている。しかし「現代の日本の神道」について正確に語れる人は、日本の神主を含めた神道人しかいない。その約千人以上の神主の声を拾い集め、数千年の時を超えて今に生きる「日本人らしさ」の画期的な考え方が続々と集結。伊勢の神宮をはじめ、日本の神社には、東日本大震災の時に見せた日本人の「秩序正しさ」と「クール・ジャパン」の本質を理解できる「美徳」が存在する。混乱した時に、日本人はなぜ冷静さを取り戻せるのか、日本人のアイデンティティを保つ方法…。これまで誰にも語れなかった「神道ノウハウの集大成」も一挙公開。
目次
第1章 スポーツ・ビジネスを支える神社と神道
第2章 日本を守る最古で最強の思想
第3章 伊勢神宮とグローバルで大らかな神道精神
第4章 人と自然環境を守る要・神社と鎮守の森
第5章 神と祭とまつりごと
第6章 日本の神道の「間」がもたらす効用
第7章 科学に通じる神道の力
第8章 日本人よ、今こそ素晴らしき神道精神を取り戻そう
著者等紹介
山村明義[ヤマムラアキヨシ]
昭和35(1960)年、熊本県生まれ。出版社勤務などを経て、現在は作家・ジャーナリスト。平成24年には「神道文化賞」(財団法人神道文化会)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
9
チャンネルくららでときおりお見かけする不思議なおじさまの著作、ということでほんの少しの興味を持って読んでみて感動! …とてもすばらしい内容でした♪ ごく身近な、わかりやすい、なじみやすい話題から、私たち日本人の精神的DNAにしみこんでいる神道という素敵な心のありようを実感! すごく読みやすい文章なので、日本に興味を持つ多くの人にお勧めです!!2019/04/04
クライン
6
一定の年齢より(?)であれば、近所の神社の秋祭りが楽しみだったという方々、夏休みに外を駆けずり回ったあと、鎮守の森の木陰で昼寝をした、という方もおいでかと。聖★おにいさん他各種取り揃え感のある日本宗教シーンにおいても、やはり正月の神社へ初詣は外せない。独特の清涼感、鳥居をくぐり結界を越えた時の何となく背筋の伸びる感じ。ことほどさように取り上げずとも、神社=神道の持つ様々な要素はその実、私達の生活に深く根付いている事が平明に語られます。神社を「祈る心と記憶の集積装置」と形容したのが印象に残りました。2013/11/12
柏もち
5
神道を知らない人向けに書かれた、神道の良さを紹介する本。神道の中身についてより、神道の与える良い影響が中心となっている。なんかパワフル。話題が非常に豊富。知らないこともあったのでそこは面白かったけど、話題にまとまりがないので読む人によっては疲れそう。言っては悪いが、こじつけの断定と強調過多な部分が、健康食品を売るセミナーの講師みたい。神道は好きだから、そういうところがちょっと残念に思う。2016/03/29
mittsko
5
「神道」讃美の書、疲れた ① 「日本」の文化伝統の良さをはっきり見なおすことには賛成だ ただし、それを「神道」に全部含めこんでしまう行き方には 単純に疑問しか感じない 例えば、仏教や儒教が「日本文化」「日本的価値観」に果たした貢献は どれだけ強調しすぎてもしすぎることはないのに… ② 「日本」の特殊性を強調しすぎで これまた大いに、大いに戸惑う 誠実な文系知識とは、特殊性と共通性の双方をバランスよく把握することだ 徹頭徹尾「日本だけのもの」を描出しようとする本書は 端的に偏りが大きすぎる 苦しい読書だった2013/11/25
Kentaro
4
日本の神主さん1000人以上と直接コミュニケーションし、神主の声を拾い集め、天照大御神から始まる神話の世界から今に生きる日本人の日本人らしさが神道の考え、教えに由来することが分かる。 日本人の秩序だった行動、礼儀正しさ、思いやりの心、勤勉な労働など、日本の美徳が神道に帰着することが良く理解できます。2017/10/24