内容説明
『鷺と雪』で第１４１回直木賞を受賞した北村薫の完全ガイドが登場。日常の謎をミステリーとして物語に組み込み、多くの読者を虜にする名匠の魅力がぎっしり詰まった一冊。主要キャラクター大事典、スペシャルインタビュー、全作品ガイド、キーワード事典、さらに大学生時代の幻の作品を収録。北村薫の描く謎を味わい尽くしたいファンなら垂涎の内容となっている。
目次
北村薫ワールド主要キャラクター大辞典―かぎりなく愛しき１３人！！
作品解説付きスペシャルロングインタビュー まっすぐいきたい―これまでと、これからと
北村薫全作品ガイド
北村ワールドを読み解く
幻の本格ミステリー・パロディ小説 早稲田殺人事件―その人々に
著者等紹介
北村薫［キタムラカオル］
１９４９年、埼玉県生まれ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、８９年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。９１年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。２００６年『ニッポン硬貨の謎』で本格ミステリ大賞（評論・研究部門）受賞。０９年『鷺と雪』で直木賞受賞。読書家として知られ、評論やエッセイの著書も多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
29
北村薫さんのブックガイド。キャラクター辞典、インタビュー、全作品ガイド、大学時代に書いた小説『早稲田殺人事件』などなど盛りだくさんな内容。小説でまだ読んでなくて面白そうなのがあるのでそのうち読みたい。エッセイとアンソロジーがこんなにあるとは知らなかった。2015/12/12
佐島楓
16
北村先生のファンの私は眺めているだけで涙ぐんでしまうような作品がいっぱい。そのひとつひとつをきちんと時間をかけて再読したいと思いました。2013/10/11
pugyu
2
北村薫作品を全部読んでるわけじゃないので、関連本も含めて新しく読んだり読み返したくなる解説本でした。同じ小説でも自分の知識が広かったら違う読み方ができるんだろうな。最後の小説はあの時代の学生サークルの雰囲気がそのままな感じで面白い。洗練されてないからこそ感じられるものじゃないかな。2013/09/15
shou
2
北村作品のブックガイド。学生時代の作品の「早稲田殺人事件」収録。北村さんにも、表現やら手法やらはさておきとにかく書きたい！的な時代があったのかと当たり前のことを思う。2013/06/30
のんき
2
北村薫のファンブック。キャラクター紹介、全作品ガイド、インタビュー等に加え、“幻の本格ミステリー・パロディ小説”「早稲田殺人事件」収録（個人的にはこれ目的で購入）。大学一年生の時の北村薫ってフツーに大学生していたんだぁとほほえましくなった。2013/04/12
