宝島社文庫<br> サイレント・ヴォイス―行動心理捜査官・楯岡絵麻

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宝島社文庫
サイレント・ヴォイス―行動心理捜査官・楯岡絵麻

  • 佐藤 青南【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800203281
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

警視庁捜査一課巡査部長で取調官の楯岡絵麻。行動心理学を用いて、相手の仕草や行動パターンから嘘を見破る手腕から、通称「エンマ様」と呼ばれる。幼馴染殺害の容疑がかけられた歯科医、人気俳優の夫を殺害したと自白する国民的女優、クレーマー殺害の容疑がかかる占い師、絵麻の同僚を被疑者に追い込んだ音大生…。取調室で絵麻が被疑者に向かい合うとき、事件の真相が浮かび上がる。

著者等紹介

佐藤青南[サトウセイナン]
1975年、長崎県生まれ。熊本大学法学部を除籍後、上京してミュージシャンに。第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、『ある少女にまつわる殺人の告白』(宝島社文庫)にて2011年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

517
偶然手にした初読み作家さんだが、素直に面白かった。なんたって女優級美人の捜査官・絵麻(通称エンマ様)と、部下刑事・西野との掛け合いが楽しい。気に入らないのは、このふたりがお互いに好意をもっているらしいところ。それではあまりにありきたりすぎるので、このまま並行線で行ってもらいたい所存である(笑)本格的ミステリーとしては、各犯罪の動機が弱すぎたり、行動心理学と言っても毎回同じようなタネ明かしが続くので、深みを期待すると裏切られるかもしれないが。シリーズ少し手に入ったので、続けて読んでみよう。2019/02/12

absinthe

430
面白い。心理学を応用する捜査官は珍しくなくなったが、取調室だけで進行するこの話は面白い。事件は取調室で起こってる・・・かのようだ。短編集形式なのも良い。通勤の合間にも読めそうだ。警察組織の描写はまったくなく、二人の捜査官と犯人と、最低限の関係者しか登場しない。密度の高いエッセンスだ。2017/06/17

Yunemo

327
面白い感じの刑事物語と、捉えれば楽しめるのかも。でもこれから先の展開は難しいよね。一度パターンができてしまえば、後は同じ展開になってしまう。巡査部長の「楯岡絵麻」を自衛官の「岬美由紀」と比較はできないが、ここの差は大きい。何が? 話の展開、話題性、相棒の在り方、犯罪の質。取調室から出るのも一つの手。それなら、違った形で行動心理を表現できるかも。読み手にとっては、この分野は面白い、というのが実感。2012/12/02

直人

237
栗山千明主演ドラマの原作(ドラマはなかなか面白かったと思う)。 行動心理学を修めた刑事が,取り調べにその力を発揮するという話し。 いずれのエピソードも読みやすく面白いんだが,ドラマを先に観てしまった私からしてみると,マイクロジェスチャーなんかは判りやすかった。 文字から先に入ると,今ひとつ掴みづらいところもあったかも。 コアになる物語があるようなんだが,その全貌が見えづらく,よって印象が弱かったのは残念。2019/01/02

しんたろー

233
『白バイガール』で知った佐藤青南さんの別シリーズ1作目…心理学に精通した美形刑事・絵麻と直情型体育会系刑事・西野のバディもの…取り調べで絵麻が容疑者の嘘を見抜く過程が面白いし、実生活に役に立ちそう。5話の短編が小気味好く進んで行くし、絵麻が15年前の因縁ある事件を追っているのも今後の楽しみになりそう。深みや感動はないが、気軽に読むには打ってつけな作品なので、重い作品を読んだ後のリフレッシュに丁度いいと感じた。人間ドラマとエンタメが程好く軽くミックスされているので、連続ドラマで映像化されそうだと思った。2018/07/03

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