内容説明
日本の戦後政治史上、最大のトリックスター「橋下徹」。「時代の気分」(ポピュラー・センチメント)に後押しされた「維新旋風」が既存政党の脅威となるなかで、その政治的本質はいまだベールに包まれている。橋下氏が用いる、世論を味方につけるための「宣伝の技術」は、歴史上「独裁者」と呼ばれたカエサル、ナポレオン、ヒトラーが用いたそれと酷似している。それでは日本にも「独裁政権」が誕生するのか―いまのところ、その答えは「ノー」である。民衆に「消費」される存在となった政治家たちが、短命に終わらぬために必要なものは何か。政治心理学の第一人者による「橋下論」決定版。
目次
第1章 「強いリーダー」を求める社会的背景(将来に不安を感じるのは「人間の特権」;「不満」と「不安」が強いリーダーを求める ほか)
第2章 世論を味方につける方法(「既存のシステム」と対峙した政治家たち;「世論の支持」とその2つの意味 ほか)
第3章 「宣伝家」と「政治家」(政治家の力量を示す「宣伝力」;新聞の効果を利用したナポレオン ほか)
第4章 「橋下政治」は3年で終わるのか(「非業の死」を遂げた現代の独裁者たち;ナポレオンはなぜ「世論」に見放されたか ほか)
著者等紹介
川上和久[カワカミカズヒサ]
明治学院大学教授。1957年東京都生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学。東海大学文学部助教授を経て現職。専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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篠田@書店員復帰を目指し中!
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げん