内容説明
「嫉妬」という感情は一般的に悪いものだと考えられていますが本当に否定されるべきものなのでしょうか。人間は誰かに嫉妬するからこそ努力したり、がんばろうと思ったり、前を向いて生きようとするのではないでしょうか。「ひとはひと、自分は自分」と割り切る若者の増加、怒りを抑えることを良しとする社会の風潮が強まっている昨今、宗教学者・島田裕巳と精神科医の香山リカがそれに一石を投じます。嫉妬という大きなエネルギーと向き合い、そしてそれとうまく付き合うことで得られる、新しいカタチの「幸福論」をお教えします。
目次
第1章 私たちの嫉妬体験
第2章 男女間の嫉妬
第3章 兄弟間の嫉妬
第4章 文学と嫉妬
第5章 社会と嫉妬
第6章 私たちは嫉妬とどうつき合うべきか
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任
香山リカ[カヤマリカ]
1960年北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
2
感情に身体性を持たせろ、みたいな本だったかな。嫉妬そのものについて触れられた箇所は少ない。 2013/03/25
侑珠生
1
嫉妬の感情とどう向き合えばいいかと思い読みましたが、一般的な感情の解説のような部分が多く、共感できる部分は多くありましたが、期待とは少し違った内容でした。感情が環境にどう影響されるか知りたい場合に良い内だと思います。2016/01/07
黒兎さなぎ
1
わかりやすく社会の風潮などを交えながら語られていたけど、期待していた「嫉妬そのもの」についてはあまり触れられていなかったのが残念。もう少し嫉妬の本質みたいなものにスポットライトを当ててほしかったなー。まあ適度な嫉妬は必要ですよと。そういうことっすね。2013/07/20
Lapiele
0
全部読みました。3ページの内容が良かったです。2015/05/23
きよにやコータロー
0
宗教学者の島田裕巳さんと、香山リカさんの対談形式の作品でした。嫉妬深いひと、人は人の風潮の中で、お二人の対談に、新しい幸福論が見えてくる?