出版社内容情報
巧みな情報戦と策略を駆使し、王国を勝利に導く!
グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれる。しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する……。
【目次】
内容説明
グライフトゥルム王国の子爵家長男であるマティアスは、自身が現代日本からの転生者であることを思い出す。ある日、前世で得た経営学や情報分析能力を“大賢者マグダ”に認められ、わずか八歳にして“大賢者の弟子”となる。「坊は何者じゃ?何をするためにここにおる?」大賢者の問いに答えを求めて、“叡智の守護者の塔”へ足を踏み入れるマティアスは戦争と軍略、そして世界の歴史を学ぶ。魔導師らと共に日々研究を重ねた彼は、どんな危機的戦場でもその盤上をひっくり返す、王国史上最も偉大な軍師へと成長してゆくのだった…。武術の才も魔導の才も待ち合わせていない男が、巧みな情報戦と謀略を駆使し王国を守護する。「英雄」が誕生する、はじまりの物語―。第12回ネット小説大賞小説部門入賞!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
19
生まれつき身体が弱く武術も魔導の才もない子爵家の息子マティウスに転生した主人公が、巧みな情報戦と策略を駆使して王国を勝利に導くファンタジー。前世で培った経験から類い稀なる先見性を大賢者に見出され、そのもとで養育されることになったマティウス。まだ就学すらしていないため自身は無名ながらも、大賢者配下の凄腕間者集団の力を借りながら、集めた様々な情報をもとに分析し、その先に起こることを予見してみせる見識の高さは卓越していましたね…学校に入学して友人を得て、軍改革や謀略にも着手し始めたこれからの活躍が楽しみですね。2025/09/10




