内容説明
リップシュタット戦役に勝利し、帝国の中枢から門閥貴族らを一掃したラインハルト・フォン・ローエングラムだったが、その代償はあまりにも大きかった。最大の腹心、そして、唯一無二の友との約束を果たすべく、彼は宇宙を手に入れようと決心する。折しも、そこに新たな作戦が具申された。それはガイエスブルグ要塞をワープさせ、これをもってイゼルローン要塞を攻略せんとする壮大無比な計画だった。一方、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーのもとには、同盟政府から召喚命令が届いていた。法的根拠のない「査問会」の席で、同盟政府の要人たちはヤンの国家への忠誠心を問いただすのだった―。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日生まれ、熊本県出身。1978年に第3回幻影城新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
59
10巻シリーズの3 ”勝因のない勝利はあっても、敗因のない敗北はない”byオスカー・フォン・ロイエンタール(金銀妖瞳ヘテロクロミア、の若く美しき提督2021/10/06
ひめありす@灯れ松明の火
37
だんだん墓碑銘の人物が増えてきて皆殺しの田中はいよいよ本領発揮という所でしょうか。そんなに読んだことないんですけどね。もうお家に帰ろう、お姉さんが待ってるよ。そんな風にやんちゃなガキ大将を引っ張って帰った夕やけ色の赤がこの宇宙からなくなって。少し寒くなったのは、帝国も同盟も同じ。身内の査問は敵の尋問よりもえげつないというのは本当の事らしい。唯一の救いはジュリアン坊やの初陣でしょうか。功名心も喜びも恐怖も死の冷たさも一時に味わってもう坊やとは呼べないですね。ヤンではないけれど、この子の未来が末恐ろしい……。2018/12/31
ちゃちゃ
18
やっぱり、2巻の衝撃から立ち直れない3巻でした。ことあるごとに思い出される彼の姿に涙涙涙。そして、相変わらずの銀河古狸戦争…。阿呆どもをビームで一掃したいぞ。さらに、追い討ちをかける4巻の表紙…。げんなり。禿狸などいらん!他に表紙にふさわしい美しい人物がたくさんいるであろうに!(*`Д´)ノ!!!(読むけどさ)2020/05/16
うにせん
7
そろそろつらくなってきた。結構飛ばし読みしてしまった。ストーリーは面白い。そしてシリーズ後半が特に面白いときいているのでなんとか最後までは読みたいと思う。続々と出てくる横文字の登場人物が半分も分からないのと、細かい描写に興味がわかないのが主な理由だけど、一部の登場人物に興味が惹かれたり今後の全体的な展開が気になるところが、読み進める気につながる。ミッターマイヤーとロイエンタールも認識できるようになった。ユリアンがみるみる成長している。ヤンは、きっと、どこかで亡くなるのかなと予想したけど当たらないでほしい。2021/03/06
ekoeko
6
巻末の作者インタビューが楽しみ。オーベルシュタイン=諸葛亮?そういわれたらそうかも。ヤンに対する不当な査問会にはイライラした。何度も出てくる「キルヒアイスが生きていたら・・・」という言葉に胸が痛い。2018/08/13
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