内容説明
金の糸にて編まれるは、記憶。『魔法使いの嫁』の世界を拡げる、珠玉の競作集。
著者等紹介
ヤマザキコレ[ヤマザキコレ]
漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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椎名みさの本棚
感想・レビュー
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瀧ながれ
26
こういうアンソロジーを読むと、「原作の愛読者が楽しめるか」と「原作を知らない人でも楽しめるか」という相反する目線を向けてしまうのだが、これならたぶん、原作を愛してる人でも、ただのファンタジー好きでも、満足できるのではないだろうかな。三田誠、三輪清宗、五代ゆうなど、巧みに現実のすぐ隣にファンタジー世界を出現させる筆者たちの作品ばかりで、どれもしみじみとうつくしかった。途中でSAN判定が要りそうだった『木に飢えた男』が異色で印象に残りました。好きだったのは、シルキーが主人公の『虹の架かる日、御馳走の日』です。2017/09/09
ネムコ
22
まほよめの世界観がよく表現されたアンソロジーだった。文章、アイディア、キャラ。どのお話も良かった。2020/06/20
のれん
13
まほよめのアンソロジーだが作品毎に原作の補完レベルで迫ったものから、作風からして離れたオリジナル幻想譚になっている作品まで幅広い妖精譚を味わえる。 個人的に原作から離れつつ原作と同じ儚い幻想譚「守護者とトネリコ」怪談風「木に飢えた男」などは特に楽しめた。 ただ原作補完ネタでも推しキャラがメインになっている「吸血鬼の恋人」だけは大好き。 著者はこの手の幻想世界観を設定集みたいに語りたがりな作風をお持ちなので、自虐を魅力にして見せた文章にはクスリときた。焦がれながら交われない関係こそがとても愛おしい。2021/12/09
波璃子
13
なかなか豪華な執筆陣の小説アンソロジー。本編では主人公にならない人たちを掘り下げた話が多くて楽しませてもらいました。マンガの雰囲気そのままで、まほよめワールドを堪能できました。2017/10/10
まっちゃん
7
「魔法使いの嫁」の世界観でいろんな人物の話が読めて面白かった。特に出だしは自分の好きなヘーゼルさんの話だったので余計に。優しい話が多いけど、ホラーテイストな「木に飢えた男」も妖精の二面性が出ていて楽しめた。2019/04/14