PSYCHO‐PASS LEGEND 執行官 狡噛慎也―理想郷の猟犬(ユートピア・ハウンド)

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800004499
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦2112年。人間の精神を数値化し最適幸福が追求できるようになった未来世界。犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”に所属する“執行官”狡噛慎也は、新米監視官の常守朱と向かった現場で“奇妙な死体”に遭遇する。それは、激動の刑事人生の中でいつしか記憶の底に仕舞い込んだ不条理感とある男の名前を呼び起こすものだった―

著者等紹介

深見真[フカミマコト]
小説家、漫画原作者、脚本家。第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞しデビュー。他に角川エンタテインメントNext賞、ファミ通エンタテインメント大賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

67
本編での呆気なく、喪ってしまう生命に対し、意外と壊れにくい身体(皮膚など)や痛めつけるようなトレーニング法、ボーナストラックでの飯や銃撃戦は深見氏の本領発揮で「よかったね、深見さん!」と言いたくなりました^^しかし、皮膚にわざわざ、切込をいれて人体を細切れし、ジグソーパズルみたいに再構成する殺害方法は、『ブラッド・バス』での粉砕機に生きたまま、入れられたヤクザを思い出したぜ・・・。そして映画『タイタニック』も沈没しないように書き換えられるシビュラ社会に生きることはとてもつまらないなとつくづく、思いました。2015/04/17

絹恵

39
秩序と心の二律背反を抱いて、秩序を一つ護るたびに失ったもののかたちを刻み付け、心を一つ殺すたびに理解から遠くなりました。この世界を抱き寄せることも突き放すことも出来ないまま、それでもあきれるくらい彼の彼らしさを認めることは、自分自身を赦すことよりも容易いことでした。彼が"最後の最後までこの世界を試さずにはいられない"ように、彼もまた試さずにはいられない、護りたいけれど闘うために拳を握ってしまうこの矛盾に。2015/05/19

ちぃ

32
使命に燃え多くを語らない狡噛さんの意外と普通な28歳の一面が見えまする。刑事というアイデンティティを喪失して漠然とした不安を覚えてるこーがみさんの頭の中は劇場版の頃にはどうなってたんでしょ。しかし、あの世界は歪み歪んでいますね。でも今も私達考えることを放棄してあんまりシビュラ信者と遠くない。自由の重みに耐えられなくなって独裁者/決定者を求めてる空気。我らの行き先を決めるのはリーダーではなく私達ひとりひとり。ってなんだか選挙勧奨みたいな感想になってしまったなど。2017/10/12

昼夜

27
狡噛視点のサイコパスのスピンオフ作品。戦闘シーンが格闘技と銃器に詳しくないからどんな感じなのかよく分からないのでアニメで見られないのが凄い残念です。2016/06/01

作楽

26
監視官時代の狡噛さんもよかったです。執行官で一係の皆と事件を捜査するシーンがあり、感涙。みんなにまた会えるなんて・・・! そして、アニメラストから映画までの間が描かれてました・・・・。狡噛さんって、読書好きで、優しくて、強くて・・・理想が服着て歩いている感じ(笑)この本は、ちょっと手放せないかもなぁ。本当に、何気ないところで、さらりと優しいんだもんなぁ。もう、狡いくらいだ。しあわせでした~2015/03/26

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