PSYCHO‐PASS LEGEND 追跡者 縢秀星

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800003669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦2113年。人間の精神を数値化し、最適幸福が追求できるようになった未来世界。犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”に所属する“執行官”縢秀星は、その夜、厚生省ノナタワーの地下区画へとその足を踏み入れていた。牙を剥く凶暴な獲物たちを追い詰めるために。暗がりを進む縢に躊躇はない。獲物を求めて「地下」へと潜る行為は、彼にとってひどく馴染んだものではあった―。5歳で潜在犯判定をうけ獲物を追う猟犬となった男、縢秀星に焦点をあてる、オリジナルTVアニメ「PSYCHO‐PASSサイコパス」スピンオフシリーズ「PSYCHO‐PASS LEGEND」長編ノベル第1弾!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

60
SFマガジン10月号掲載の『レストラン・ド・カンパーニュ』で滕君がクッキング・アイドルというより寧ろ全篇、男前な天使であったことに後の滕ハザードも合わせると二重の意味で辛くなり、とうとう、この本にも手を出しました。白い兎、バンダースナッチ、赤の女王、チェスという『アリス』のモチーフが散りばめられたデスゲームに参加しては回避する猟犬でもある『アリス』の滕君。14年もあんな偽善じみた所にいたとしても執行官になってから数年間は彼にとって間違いなく、幸福な時間だったのだ。最後の数行は涙が流れるしかありません。2014/09/02

絹恵

39
社会の正義から拒絶され、人生の長さと濃さを天秤に掛けることさえ許されなかった彼は、ドミネーターは人を守れないという事実の理解が過ぎていました。そして彼の空にはいつも天井がありました。でもはぐらかすように笑って、シビュラの目より真意を秘めた目は、天井ではなく、彼に笑顔を教えてくれた人たちを見ていました。だから限りなく透明な笑顔で、さいごまで。2014/09/13

ごま

38
やっと読めた!あんな境遇なのに気持ちいい性格で、いるといないのとでは作中の雰囲気が変わるくらいムードメーカーな縢。ちょっと劇場版の伏線があったりしておもしろかったけど結局これ何も解決してないよね…。裏で糸引いてるのはあの人かな?とにおわせるだけで終わっちゃったんで、事件そのものを追うより、縢の生い立ちや考え方に触れるスピンオフだった。料理してるシーンをけっこうシッカリ書いてくれてうれしかった。おいしそうで、料理ふるまってもらえる朱になりたいと思った。縢がもっと好きになった。2015/02/28

里愛乍

35
執行官縢くんのスピンオフ。ちみキャラでパロっていたアリスを材料にしてくれたり、他誌にて掲載中のストーリーとリンクしてたりと、細かなこだわりを見せてくれるなかなかに嬉しい内容です。彼の最期を知っている者としては、生きているときの動きや会話、その時の考え方などひとつひとつがどれも愛しく、切なくなってしまいます。本編登場人物の中では健康な市民も含めて、最もまともで人間らしくて理解できる言動をしていたのは彼だったんではないかなと。現代人の自分は読了後、改めてそう思いました。2014/09/03

ブルー

27
スピンオフ。本編を知っていながら読まなければならないのはつらい。なぜなら彼の結末はとても悲しいものだから。彼の生い立ちがわかってよかった。2015/10/12

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