出版社内容情報
ある日、はたらきアリのアントンとアンティは、迷い込んだ図書館で奇妙なアリのおばあさん、もじもじばあに出会う。もじもじばあは、くたびれた本をみつけて、本を元気にしているというのだが、その方法はとてもユニークで…
内容説明
ある日、図書館にまよいこんでしまった、はたらきアリのアントンとアンティ。ふみつぶされそうになったときに助けてくれたのは、奇妙なアリのおばあさん、モジモジばあだった。モジモジばあは、くたびれた本をみつけて、元気にしているらしい。でも、その方法はとてもユニークで…。読んだ後、本がとても大切に思える、心がぽかぽかする物語です。
著者等紹介
仁科幸子[ニシナサチコ]
山梨県生まれ。子ども時代を東北の雪国で育つ。多摩美術大学卒業後、日本デザインセンターにて世界的グラフィックデザイナー永井一正氏の下勤務後独立。メキシコ国際ポスタービエンナーレ展、スイスグラフィスポスター展、ADC賞ほか入賞入選多数。『星ねこさんのおはなし―ちいさなともだち』(ひろすけ童話賞)、『きらわれもののこがらしぼうや』(全国感想画コンクール課題図書)他多数。元大月市立図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
17
遠い方の新着棚で。絵本ではなく、童話。タイトルに「本」「図書館」が入っている本に弱い(笑) はたらきアリのアントンとアンティは、迷い込んだ図書館でもじもじばあに出会う。モジモジアリは、文字が大好きで、図書館専属。ユニークな方法で、疲れた本を見つけて、元気にするのが仕事なのだそうだ。ある日、毛むくじゃらの大アリが現れて……。この作品を読むと、本を大事に扱いたくなる。子どもたちにも読んでほしいな。アントンたちがもじもじばあの弟子になるかと思ったが、はたらきアリは あくまでもはたらきアリというのも良かった。2024/04/27
花林糖
10
図書館本。入るのを禁止されている図書館の中に迷い込んだ働きアリのアントンとアンティ。そこで偶然モジモジアリのモジモジばあと出会います。モジモジアリは文字が大好き。元気のない疲れた図書館の本を元気にするのが仕事。本を大切に扱いたくなる物語。2024/06/17
遠い日
2
入ってはいけないと言われていた図書館に迷い込んでしまった働きアリのアントンとアンティ。そこで出会ったのが本が大好きなモジモジアリのモジモジばあ。密かにひとりでくたびれた本を元気にさせている。本が好きすぎるアリたちの末裔だ。どこの世界にも変わり者と呼ばれ、甘んじて自分たちの嗜好に矜持を持つ者はいる。昨今の子どもたちの本への向き合い方をヒールとして登場した毛むくじゃらの大アリに言わせるあたり、メッセージ性も高いお話。改めて本への気持ちを確かめ合うモジモジばあと毛むくじゃら改めドーンとなったアリの今後が楽しみ。2024/06/13
-
- 電子書籍
- 冷血公爵の攻略方法【タテヨミ】第84話…