内容説明
時は戦国時代、関東から駿河にかけては、甲斐の武田、駿河の今川、小田原の北条の三国がにらみあっていた。でも、その三国にはさまれた小大名、葛山家のふじひめは、そんな周囲の状況など気にしないで、のびのびとくらしていた。ところが、ある夜突然、領主夫妻である、父母が消えたことで、弱肉強食の戦国時代のうずに、ふじひめもまきこまれていく。そんなふじひめの心の支えは、朝に夕に自分たちを見守ってくれている富士山だった…。戦国時代を舞台に岩崎京子が描く本格時代小説!
著者等紹介
岩崎京子[イワサキキョウコ]
1922年、東京生まれ。短編「さぎ」で日本児童文学者協会新人賞を受賞。『鯉のいる村』(新日本出版社)で野間児童文芸賞、藝術選奨文部大臣賞、『花咲か』(偕成社)で日本児童文学者協会賞、『建具職人の千太郎』(くもん出版)で赤い鳥文学賞を受賞
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道生まれ。早稲田大学文学部卒業後、本格的に絵を学ぶ。児童出版美術家連盟会員。絵本、雑誌、教科書、挿絵の分野で活躍。代表作に子どものころの暮らしと美唄の四季を描いた「小泉るみ子四季の絵本」シリーズ(ポプラ社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NakaTaka
6
戦国時代。武田信玄の軍に葛山の父母や兄弟を拐われたふじひめと久千代の運命は。史実に基づいた歴史物語。大人は信用できない。敵か味方かわからない。運命を翻弄された姫や若様はたくさんいたのだろう。想像以上にハラハラドキドキした。2022/10/18
にきゅ
1
図書館。児童向け。自分が大人のせいか、あまり楽しめなかった。2023/02/01
ぱぴぷぺぽ
0
**2022/08/20
NOYUKI
0
モノ足りない…戦国時代の物語なんだけど、いろいろ浅すぎる。領主の娘ふじひめも、家老の娘あさも、お互いに信頼してるわけではないし、守ろうとしてくれてる加羅須坊ともやりとりも特にはないし、誰にも感情移入できない。史実?資料?に忠実なだけなのかな?富士山の存在感も中途半端で…。どこが本格時代小説なのか…残念。2021/12/01
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- 和書
- ご臨終です