内容説明
日本ではいまだ本格稼働していないウーバーの及成長の要因と課題を分析。日本ではまだ一部の人にしか知られていないサービスの全貌と、その変革者としての位置づけ、今後の成長課題、そして日本でのウーバー革命の可能性を探る。
目次
第1章 ウーバーの衝撃―米国タクシー産業に壊滅的打撃を与えたライドシェアリング
第2章 ウーバー“解体新書”―ウーバーの成功を支えた四つの背景
第3章 投資家から見たウーバー―投資の専門家でさえ「目利き」できなかった大型案件
第4章 ウーバー体験記―ウーバー運転手をしてみた
第5章 ウーバーの軌跡―世界展開の光と影
第6章 ウーバー日本上陸―日本に「Xデー」はやってくるのか?
著者等紹介
立入勝義[タチイリカツヨシ]
1974年、大阪府生まれ。米国在住歴20年。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理環境学部卒。日米間の事業開発とデジタル・マーケティングをおもに手がけるフリーランスのコンサルタント、作家。おもな経歴に世界銀行や米ウォルト・ディズニー、アライドテレシス。元さくらインターネット米国法人代表。元AAJA(Asian American Journalists Association)理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
20
2009年にアメリカで操業を開始したライドシェアサービス・ウーバーは瞬く間に時代の寵児となった。…4Gスマホの普及、AIの劇的な発展、所有から共有への生活様式の変遷…などの波にものの見事に合致したサービスだったためだ。本書はアメリカ在住でウーバーを乗客としても運転手としても扱いこなす著者が、自身の経験を中心にすえてウーバーについて解説していく。「ウーバーの価格体系は日本のタクシーに比べて高い」「広告収入に依存しない新手のITベンチャー」「ソフトバンクが筆頭株主」といったちょっとした知識を得られる一冊だ。2019/03/14
Sizuku
4
ウーバーのサービス、強み、課題、流行って背景などがまとまっている。アメリカのタクシーは質が低いドライバーや車両が多く、また、中々捕まらないという問題点があった。ウーバーでは、運転手への評価システムによる質の担保、位置情報によるマッチングなどでこれらの不満を解決した。利用者が増えるにつれて集まる膨大なデータによって、マッチング精度の向上など、更なる進化が期待される。その一方でドライバーによる性犯罪問題などが課題として残っている。2019/03/21
人工知能
3
コンサルの方がウーバーについてまとめられた本。自らも運転手となりその経験にも基づいて書かれている点はユニーク。運転手の目線から、車両の登録にはウーバーグリーンライトに行って点検してもらう必要があったり、車内での嘔吐にあってしまったら現状復帰代金を請求できる、ということが書かれており、これは普段は語られない観点だろう。またスクーターシェアリングにも資本を入れているので今後はそことのシナジーがどう発揮されていくのかにも注目したい。日本にはディディやグラブのようにタクシーとも共存する形で入らないかなあ、と思う。2019/08/12
なゆた
2
基本的なことと、著者がアメリカで実際にUber運転手をして感じたことが書かれている。あまり深く論じてはいない。普段から日経を読むような層にはおすすめしない。Uber知らないような人が軽く読む本。2020/03/28
オッティ
2
日本のタクシー業界はアメリカより遥かに大きく、1.5兆円規模である。ウーバーによりお金を持っていなくても、時間を気にしなくても移動できるようになった。フルタイムでライドシェア事業を行うと、1年で10〜15万キロも走ることになる。思っているより車の消耗は激しく、自動運転のMaas提供会社は買い替え需要やタイヤの交換を頻繁にするだろう。DIDIの20%の株をウーバーが持っているのは知らなかった。バチバチにはやり合わないのではないか?2020/02/27




