講談社現代新書<br> 50年前の憲法大論争

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講談社現代新書
50年前の憲法大論争

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498884
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C0221

出版社内容情報

半世紀前の議論がこんなに新鮮で役に立つ! 当時の大物議員と碩学が丁々発止で展開する憲法改正論議。晋三、この本をよく読んでもう一度しっかり勉強するように。――祖父より

昭和31年3月16日、衆議院内閣委員会公聴会で展開された丁々発止の論戦。
知られざる白熱の議事録をここに紹介!

いったい新書の「新しさ」とは那辺にあるのか?
書き下ろしや語り下ろしだけが新書なのか?
そのどちらでもない「温故知新」の新書が1冊くらいあってもいいはず、否、あるべきだと考えます。
本書『50年前の憲法大論争』は、昭和31年(1956)3月16日金曜日に開かれた「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録です。意見を聴いた案件は「憲法調査会法案について」(法案提出者は時の自由民主党幹事長・岸信介ほか60名)。
公聴会に呼ばれた公述人は神川彦松、中村哲、戒能通孝の3人の碩学。質問したのは石橋政嗣、飛鳥田一雄、辻政信ら8議員。いまからみると、まさにオールスターキャストです。しかも改憲派、護憲派ともにガチンコの議論を展開。論旨はじつにわかりやすく、議場の緊迫した空気も伝わってきます。
白熱の論戦を読みやすく編集し、昭和史研究の第一人者である保阪正康氏の解説を付しました。法案提出者の孫が首相の地位にあり、憲法改正を念願していることを公言している現在、あえて新書のかたちで世に問う所以です。

プロローグ 山本粂吉による開議
第1章 日本人の日本にしなくてはいけません
     神川彦松の公述
第2章 国民の意思を反映したものと見るほかはない
     中村哲の公述
第3章 議会制度にたいする国民の信頼はどうなってしまうのか
     戒能通孝の公述
第4章 どのような成立の経過を経ようとも
     石橋政嗣の質問
第5章 旧憲法に戻すつもりはないが
     山崎巖の質問
第6章 日米安全保障体制のねじれ
     片島港の質問
第7章 二人の旧軍人
     眞崎勝次と辻政信の質問
第8章 日本のナショナリズムとアメリカの世界戦略
     飛鳥田一雄の質問
第9章 自衛権はどうなるのか
     大坪保雄の質問
エピローグ 茜ヶ久保重光の質問
解説 「身体化」された議論の緊張感――保阪正康


保阪 正康[ホサカ マサヤス]
監修

内容説明

本書は昭和三十一(一九五六)年三月十六日金曜日に開かれた「第二十四回国会衆議院内閣委員会公聴会」の記録である。意見を聴いた案件は「憲法調査会法案について」。三人の碩学にたいして与野党の八人の議員たちが鋭く切りこみ、丁々発止の議論が展開される。この白熱の議事録から得られる知見は凡百の解説書より深い。五十年の歳月を経ていま昭和史の肉声がよみがえる。

目次

プロローグ 山本粂吉による開議
第1章 日本人の日本にしなくてはいけません―神川彦松の公述
第2章 国民の意思を反映したものと見るほかはない―中村哲の公述
第3章 議会制度にたいする国民の信頼はどうなってしまうのか―戒能通孝の公述
第4章 どのような成立の経過を経ようとも―石橋政嗣の質問
第5章 旧憲法に戻すつもりはないが―山崎巌の質問
第6章 日米安全保障体制のねじれ―片島港の質問
第7章 二人の旧軍人―眞崎勝次と辻政信の質問
第8章 日本のナショナリズムとアメリカの世界戦略―飛鳥田一雄の質問
第9章 自衛権はどうなるのか―大坪保雄の質問
エピローグ 茜ケ久保重光の質問

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三上 直樹

3
1956年の憲法調査会法の第1回公聴会の質疑をまとめた内容なのですが、監修した保阪正康さんがふれていたように、今の国会とは雲泥の差の白熱した感じが伝わってきます。それにしても、改憲・護憲にかかわらず、持論を堂々と議論する専門家も議員もレベルが高く、数の論理で改憲にひた走る安倍政権の面々には、爪の垢を煎じて飲ませたいです。2017/05/04

Masateru Toukou

2
第1次安部内閣当時に刊行。1956年の憲法を巡る議事録なのだが、今の改憲論議が後退しているのを感じる。占領下に同盟国アメリカから押し付けられたことで改憲を言うなら、宗主国のように振る舞うアメリカに対抗するべきではないか?また、押しつけられたものを否定するなら、アジアは植民地政策の遺産により近代化できたという論理も破綻するのではないか?今の保守の論客は粗雑なご都合主義の論理を振りかざしているようで、情けない。出発点がどうあれ、この憲法のおかげで、日本(だけとしても)は平和だったことを忘れてはならない。

山像

1
四捨五入するともう60年前。当時からナショナリズムに訴え掛ける層がアメリカの押し付け憲法だと改憲を主張し、護憲派は人権抑圧的・再軍備推進的改憲案に警鐘を鳴らし反対する。行く川の流れは絶えずして大体元の水と同じ。 護憲側が「もっと民主的にしてもいい、つまり日本国民が個人の志願兵として外国の軍隊に従軍することを禁止しないと戦争放棄は徹底できない」と主張(現行憲法を批判)するところまで行ってるのにはさすがに敗戦から間もない時代性を感じる。 しかしなんで公述人に本職の憲法学者がいなかったんだろう。2013/06/09

arinoko1979

1
昭和31年3月16日「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録。テーマは「憲法調査会法案について」。 保阪氏は言います 「この公聴会の議事録を出発点に据えて、その後の50年を振り返ったとき、憲法改正についての議論はこの段階からほとんど動いていないとも感じられてくる。実際にはその議論が深まったということはなかったのである」と。 ということはこの本を読んでおけば憲法改正論議は理解できると。 50年間進化も深化もしてないのだから。 前安倍政権時出版されましたが今こそ書店で平積みして欲しい1冊。 2013/05/12

mahiru123

1
50年前の議論であるが、内容としては今と殆ど変わらない改憲論争が楽しめる。このテーマの議論の本質は全く変化してないようだ。 政治家と法律学者が議論するような形式。 ある学者が戦前には戦争肯定に至ったのに戦後変節して戦争否定に回ったと批判されるシーンがあるが、それは酷ではないかと同情した。当時は反対できない空気だったろうし、弾圧もあったわけだから、そこを批判するのは議論のやり方として正当とは思えない。2011/04/25

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