内容説明
正しく生きるな、賢く生きよ。ニーチェ、森鴎外、ショーペンハウエルらに影響を与えた処世訓。25万部のベストセラーが文庫で登場!
目次
1 人間関係の知恵
2 駆け引きの知恵
3 会話の知恵
4 真実を見抜く知恵
5 自分を磨く知恵
6 才能を伸ばす知恵
7 成功するための知恵
8 良く生きるための知恵
著者等紹介
グラシアン,バルタザール[グラシアン,バルタザール] [Gracian,Baltazar]
1601~1658。17世紀スペインの哲学者、イエズス会修道士、著述家。その著作は世界各国で翻訳され、F・ニーチェやA・ショーペンハウエル、ラ・ロシュフコー、森鴎外といった古今東西の文化人に多大な影響を与えた。雄弁な伝道師として圧倒的な名声を得るが、1657年、サラゴサでの聖書学の教授の地位を追われる。逮捕され、追放されたタラソナという村で一年後に没した
齋藤慎子[サイトウノリコ]
同志社大学文学部英文学科卒業。広告業界で主に海外向けの企画制作と他国語編集に従事。その後、オーストラリア、スペインで企業内翻訳などを経て、現在フリーランスの英日・西日翻訳者。スペイン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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esop
61
親切で心の広い人は大勢の人々から善意を引き出すことができる/顔色を読みとる術を身につけよう。顔には本心があらわれる/人は他人が望むとおりになるものだ/無学なふりをする/相手の欲望を利用する/人に好かれる唯一の方法は感じよく話すこと/礼儀正しく断る/何かをいつも考える癖をつけよう/相手の立場に立ってみて相手の意見を理解するよう努めるのだ/悲しみは水に流す/人のために行動する/見られているつもりで行動する/不運にくじけない/重要なことから始める/先手さえ打っておけば障害があっても大丈夫/満腹より空腹を選ぶ2024/11/12
のぶ
13
”賢人の知恵”というキャッチコピーが目を引く。正しさを求めてさまよいがちな若者の一人である私にとっても、「確かにそうかも」と気付かせてくれる、再認識させてくれる。まさに自分の人生をどのように生きていきたいかを考えるときに必要な秘訣が詰まっていると感じます。各パートの数々の知恵は一つの流れであり、少しずつ日常の中に取り入れることで自分の血肉となっていってくれるのではないか。そんな期待をこめながら、先人の知恵にあやかって、人に左右されない人生を生きていきたい。そう思います。2019/04/30
koromo
10
小さな古書屋さんで出会った一冊。私は基本のほほんと自由に暮らしているけれど、物事の良し悪しを多面的に考えられるよう努力はしている。ここでいう〝考える〟というのは〝私の中で〟ということであって、他者に相談して考えを得ているわけではない。つまりは、私の中の考え方の引き出しが多くなければ、いくら頭を捻ったところで何も変わらない、ということなのである。なので、こうして様々な考え方に触れる機会は、私にとってとても有意義で大切な時間となる。本の内容的には少し矛盾があったりもするのだけれど、それはまたそれで面白い。2023/12/06
ことり
6
1ページに1つ知恵が書かれている本。腑に落ちたり、疑問に思ったり。そんな考え方もあるんだなぁと思ったり、そう生きたいなぁと思ったり。たくさんのことが考えられる良い本でした!今の私は、「悲しみは水に流す」の中の「記憶の使い方次第で、この世は天国にも地獄にもなる」が響きました。悲しい事に焦点を当て固執せず、嬉しい事に目を向けていきたいな。きっと読む時期によって響くページが変わるんだろうな〜また読みたいです。2020/11/25
くるり
5
「どう生きるべきか」と「どう生きたいか」は違う。謙虚さと自尊心を常に持っておくことは両立できるのか分からないけれど、両立出来たら自分のこともっと好きになれるだろうな。私が生きていく上で一番大切にしていること、「思慮分別だけは欠かさない」が入っててうれしかった。愛しすぎず、憎みすぎない。これも大切にしたい。2024/03/29