内容説明
「逆回し」で見えてくる「現在」の本質。世界のビジネスパーソンの必修科目。
目次
序章 なぜ「逆回し」で歴史を見るのか?
第1章 2016年の衝撃―ふたたび英米アングロサクソン主導の「大転換」が始動する
第2章 「現在」の先進国の都市型ライフスタイルはいつできあがったのか?
第3章 「第3次グローバリゼーション」時代とその帰結(21世紀)―冷戦終結後、秩序の解体と崩壊によって混迷が深まる
第4章 「パックス・アメリカーナ」―20世紀は「植民地なき覇権」の米国が主導した
第5章 「第2次グローバリゼーション」時代と「パックス・ブリタニカ」―19世紀は「植民地帝国」イギリスが主導した
終章 「自分史」を「世界史」に接続する
著者等紹介
佐藤けんいち[サトウケンイチ]
ケン・マネジメント代表。1962年、京都府に生まれる。一橋大学社会学部・社会理論課程で「歴史学」を専攻、「社会史」研究のパイオニア阿部謹也教授のゼミナールで3年間まなぶ。1985年に、『中世フランスにおけるユダヤ人の経済生活』を提出して卒業。大学卒業後は一貫して民間企業に身を置いてきた。銀行系と広告代理店系のコンサルティングファーム勤務を経て、成長する中小企業では取締役経営企画室長として社長業以外のすべての機能を「ナンバー2」の実務担当者としてカバーした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
109
【3割本】悪くはないんだけど、結局なにがいいたいのか、なにを読者に理解してほしいのか、よくわからない。そもそもこの本を読むことによって読者はなにが手に入るのか、どう役に立つのか、それも曖昧な感じ。近現代史を逆の順番で理解していくという発想はおもしろいんだけど、国も時代もポンポン言ったり来たりするのでわかりにくいったらありゃしない。2021/02/01
えちぜんや よーた
71
この本を読んでいるとある有名Webサイトをイメージしてしまう。あれだ、日経linux。要は歴史キーワード(コマンド)をメディア(Webサイト)に詰め込んでいるという感じがしてしまう。Linuxのコマンドとオプションを覚えていなくてもサーバーの操作はある程度できる。むしろ覚えるよりも必要な情報にすぐアクセスできることの方が重要。近現代史も同じで、キーワードがいくつか頭に残っていればあとはGoogle検索です辿っていけば、一般教養として十分にまかなえる。そう思って開き直って読めば1時間もあれば十分に読める。2017/08/18
カザリ
34
この本、すっごくいい本なんだけど、読むの疲れる。。基礎知識が足りな過ぎて、3回読んでるけどやっぱりまだ頭のなかで組み立てができない。あきらめて、挫折。。阿部勤也氏のお弟子さんとは、、ひさしぶりに阿部師匠のお名前を聞いた。。レビューは再読時にします。。( ゚Д゚)2017/07/11
カザリ
33
4章だけ再読。歴史の本は一気よみせず、少しずつ断片的につながっていくと思えば、あせらず取り入れられると思い、気が向いたときに集中的に1章ずつ読む体制にしました。この本に関しては笑2017/09/03
Kazuo Ebihara
3
著者は、一橋大学で阿部謹也先生に歴史学を学び、国内外のビジネスの場で活躍されています。 ビジネスパーソンによるビジネスパーソンのためにビジネスパーソンの視点で書かれた18世紀後半以降の近現代史です。 英国がEUを離脱し、トランプ大統領が誕生した2016年。 単に歴史をなぞるのではなく、「現在」の世界情勢を理解するために、「過去」にさかのぼり、広範な世界の「歴史」を読み解いています。 500ページ近い大著ですが、一気読みの面白さでした。 まさに、「愚者は経験に学び、けんちゃんは歴史に学ぶ」ですね。 2017/05/15