目次
1 生き方について
2 心の持ち方について
3 自分を律することについて
4 人とのかかわりについて
5 ものの見方について
6 日々の行動について
7 人間について
8 幸福について
著者等紹介
洪自誠[コウジセイ]
明代の人。詳しい経歴は不明。儒教・仏教・道教を深く学び、互いに足りない部分を補って練り上げた人生訓の書が『菜根譚』である
祐木亜子[ユウキアコ]
山口県生まれ。東北大学経済学部卒。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修了。日本での4年間のOL経験を経て中国西安の大学に留学。その後、上海の法律事務所で翻訳・通訳業務に携わる。現在は中国関係の著作に関わる傍ら、中国古典に関する講演活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミユ
56
書かれてることは当たり前のことなのだけど、実際にそれを常に心に置き実行するとなるとなかなか難しい。つい欲や我や見栄を張ったり、自己中心的に物事を捉えたり…。だからこそこのエッセンシャル版は優しい言葉でわかりやすく身に染みる。個人的に後集123が心に残る。「花は五分咲き、酒はほろ酔い加減に最高の趣がある。」一度じっくり読んだあとは、時折開いて適当にめくったページを読む。そんなふうに手元に置いて付き合っていきたい良書だった。2016/12/04
ニッポニア
41
中国古典、これも突飛なことは言わない、古から伝えられてきたことは優しい。以下メモ。策略を知っていても使わない。権勢や利益に関心を持ちながらも、どっぷりと浸らない生き方ができる人こそ、実は最も清廉潔白な人だと言える。平凡に生きる、本来人間に備わっている平凡な人間性と平凡な行動によって、十分に穏やかで満ち足りた生活を送ることができる。世の中は想いのままにならないと知る、獲物を見つけてウキウキしているカマキリを、後ろからスズメが狙っていることもある。2025/05/21
金吾
21
人生のエキスの塊であり、ごもっともと思う言葉だらけです。しかし実践は難しいと感じます。少しでも書かれていることを気にして生きていこうと思います。2025/06/05
紫羊
21
仕事の重荷を去る年に置いてくることができたので、心穏やかな年越しでした。今身にしみて感じている、地道に日々の仕事に取り組める有り難さを、そのうち忘れてしまうであろう自分への戒めのため、この本を新年の1冊目に選びました。わかりやすくて良い本ですが、エッセンシャル版ということなので、改めて全編を読んでみたいと思っています。2017/01/03
プランクマン
15
生きるうえでの中庸の大切さ、欲望に負けない理性的で理想的な心の在り方が、簡潔な言葉で述べられている(と思う)。理解は容易だが、実践は容易ではない。文中にもあるが、少しずつ、目に見えなくても焦らずに、諦めずに積み重ねるようにしたい。2022/03/27