出版社内容情報
商品概要
そうだったのか、お金の常識! 年金・住宅・保険・老後……「お金の不安」で間違えないために知っておくべきお金の基礎知識48
商品説明
* 本書は『図解 山崎元のお金に強くなる!』(2015年7月に小社より刊行)を、内容は同じまま、持ち歩きに便利なハンディ版にしたものです。
「銀行など“お金のプロ"に相談してはいけません」
「年金は破綻しません・目減りするだけ」
「将来のためにマンションを買ってはいけません」
「生命保険には入る必要はありません」…等々。
お金の素人が間違えがちな、大事なキホンを図解で分かりやすく教えます。正しい知識を得て、お金に振り回されない人生を手に入れましょう!
目次
1章 お金と生活のはなし
お金とのつき合い方
Topic01 お金は目的ではなく手段。合理的につき合おう
Topic02 「適切な場所」に置いてお金にお金を稼がせよう
Topic03 人生の豊かさに必要な6つの要素
お金を稼ぐ・増やす
Topic04 安定した収入を得られる人材価値を身につけよう
Topic05 貯蓄で運用の元本形成。給料天引きが最善策!
Topic06 お金と時間と自由の交換法則を意識しよう
かしこく使う
Topic07 銀行は日常のやり取りに限定する
Topic08 「無料相談」に近づいてはいけない
Topic09 「家は買うか借りるか」永遠の論争に決着!
Topic10 生命保険は「加入しない」を原則と考えよう
Topic11 ガン保険に加入するのは損!
Topic12 公的年金は縮むけれどゼロにはならない
Topic13 金融業界があおる老後不安に騙されるな!
Topic14 ギャンブルは投資ではなく教養娯楽費と考える
借金とつき合わない
Topic15 借金は複利で雪だるま式に増える
Topic16 借金返済に勝る運用はない
2章 運用の実践
運用の基本
Topic17 金融商品のリスクとは? そしてリターンとは?
Topic18 自分の価値「人的資本」を考えよう
Topic19 最悪のケースを考えよう
Topic20 「リスク資産」と「無リスク資産」を分けて考える
Topic21 多業種・多銘柄に分散投資する
Topic22 投資信託の特徴を知っておこう
簡単運用術
Topic23 運用の流れを押さえておこう
Topic24 最大ロスしていい金額で投資額を決めよう
Topic25 リスク資産は日本と海外のインデックスファンドに
Topic26 無リスク資産は個人向け国債とMRFに
Topic27 個人向け国債10年型はインフレに強い!
Topic28 金融商品の「売り時」の判断基準を持っておこう
Topic29 老後資金を360ヶ月で見積もってみよう
確定拠出年金とNISA
Topic30 確定拠出年金を今すぐ利用しよう
Topic31 NISAを最大限に利用しよう
Topic32 確定拠出年金とNISAの最適な利用法
3章 運用のリテラシー・考え方
運用の「常識」ここが間違い
Topic33 初心者向けの特別な商品やプランなどない
Topic34 インカム・ゲインとキャピタル・ゲインを分けて考えない
Topic35 運用業界の「不都合な真実」
Topic36 長期投資でリスクは減少しない
Topic37 手数料の罠にはまらないようにしよう
Topic38 外国為替・外貨預金をすすめない理由があります
Topic39 金融商品の「幕の内弁当」バランス・ファンドは割高
Topic40 従業員持株会の利用には注意が必要
Topic41 ドルコスト平均法は気休めでしかない
運用リテラシー
Topic42 サンクコストに影響を受けてはいけない
Topic43 機会費用の考え方を意思決定に取り入れよう
Topic44 「投資」と「投機」を区別してリスクを取ろう
Topic45 金利と債券価格は逆に動くことを知っておこう
Topic46 繰り返すバブルの対策を立てよう
Topic47 低成長でも株はハイリターンを生む
Topic48 毎日10秒、市場指標に目を向けて考えよう
著者からのメッセージ
はじめまして。山崎元です。私は、この本を、「お金の心配をしない人生」を送るために役立つノウハウを、一人でも多くの読者にお届けすることを目指して書きました。お金は、それを持っているだけで幸せになれるものではありませんが、お金があることで避けられる不幸は多々あります。一方、お金は足りないと生活が心配になりますし、たくさん持っているとその扱い方について心配になることがある、というなかなか厄介な性質を持っています。そして、お金で心配しないためには、お金の「正しい扱い方」を十分理解し、納得したうえで使うことが一番の対策です。
私は、大学を卒業後、総合商社の財務部を振り出しに、内外両資本の、証券会社・銀行・生命保険会社・投資信託会社・シンクタンクなどで、主にお金を増やす(運用する)仕事に携わってきました。こうした自分の職歴を通じて、思ったことが2つあります。 一つは、扱う金額の大きさは違っても、年金資産や投資信託などプロの運用者がお金を運用するノウハウと、個人がお金を運用するノウハウは、基本的な考え方・やり方は同じだということです。
サラリーマン、主婦、学生、それに年金で生活されている方など、一般の個人の方々にもプロの世界でも十分通用する正しいお金の扱い方を知ってほしい──私は、ファンドマネジャー(資金運用者)などの仕事をしながら、年々そのような思いを強めてきました。
もう一つは、私の同業者でもある「お金のプロ」の金融機関が、個人の顧客を相手にするビジネスのやり方に腹が立ったということです。銀行・証券・保険等、金融のいずれの業界にあっても、顧客に不適切なリスクを取らせたり、勘違いに誘導したり、ぶ厚すぎる手数料を取るなど、金融機関はあまりにも「あざとい!」。金融機関の手口を広く世間に知らせることで、つまらない損をする人が減ってほしいと思うと同時に、そのことによって金融機関自身がもっとビジネスのレベルを上げてほしいと考えるようになりました。
これらの思いから、私はこれまでにプロ向け素人向けを合わせると十数冊のお金の本を書いてきました。おかげさまで好評を博した本もありますが、一方で「山崎さんの本は、内容が正しいことはわかるけど、素人には難しいね」と言われることが何度かありました。
そこで、今回は図解をふんだんに使って、本文は「誰にでもわかるように、やさしく書く」ことを大方針として、初の試みとなる「図解本」にチャレンジすることにしました。 もっとも、「やさしく書く」と言っても、内容に妥協はしていません。お金を扱う方法、特にお金を増やす方法(運用)については、普通の個人に必要なことをほぼすべて盛り込むことができたと思っています。結果的に、お金の話における「山崎元のベスト盤」(CDではないけど)が出来上がりました。
お金とのつき合い方、特にお金の増やし方は、本来誰もが知っていたい生活の基礎技術です。しかし、学校ではその具体的な方法はおろか、考え方さえも教えてもらえません。また、世間には、各種の記事や書籍、セミナー、金融機関のサービスなどの形を取ったお金の情報があふれていますが、率直に言って信用できるものは少ないのが現実です。これらは、内容が時に不正確なことがあるばかりか、みなさんのお財布や銀行口座の中から手数料を引き出すための罠でさえあることがしばしばです。
とはいえ、ご心配には及びません。「お金の正しい扱い方」は、先入観を捨てて基本を理解し、勘所をいくつか押さえてしまうなら、誰にでも一人で自信を持って実行可能で、一生役に立つ効率のいいノウハウです。
本書の内容は、お金の運用方法だけではなく、「働き方・稼ぎ方」や「持ち家か賃貸か」といった居住選択、「年金の将来」、さらに「銀行の使い方」、「生命保険との付き合い方(付き合わないほうがいい場合がほとんどですが)」など多岐にわたります。これを48のトピックに分けて、すべて見開き2ページの構成としました。1トピックを2分で読めるとして、96分(1時間36分)で、読者は一生困らないくらい「お金に強くなる!」はずです。読者が、お金と「爽やかに」つき合って人生を楽しまれることを強く希望します。
(「はじめに」より)
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