エクセレント・ホスピタル - メディカルコーチングで病院が変わる

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784799316825

出版社内容情報

日本で出版されている病院経営に関する本は、①専門領域(診療報酬、DPC、財務管理、労務管理、待ち時間対策、患者満足対策など)について書かれたもの、②学術寄りであまり実践的ではないもの、③特定の病院・個人について書かれたもの、の3つのタイプが多く、病院経営全般を幅広く扱っているものは、ほんの一部しかない。
本書は、病院経営全般を網羅しながら、どの病院(組織)にも使える具体的かつ汎用的なツールが紹介されており、極めて実践的な内容になっている。その中でも特に、これまではあまり焦点が当てられることのなかった「職員」(満足度、採用、育成)に重点を置いていることが注目すべきポイントだ。
本書で紹介している考え方やツールを日々の経営に取り入れることで、多くの医療人がやりがいを持っていきいきと医療を提供できるようになるだろう。医療人がやりがいを持って働くことができれば、質の高い医療や看護を患者さんに提供することができる。さらに、不必要な離職、採用、教育が減り、熟練した職員が効率的に働くことになるため、病院の経営も健全化するはずだ。

【目次】
イントロダクション 医療の「はずみ車」
第1の原則 最高の病院になることを決意する
第2の原則 重要な指標を測定し、改善する
第3の原則 サービス志向の文化をつくる
第4の原則 リーダーを育成する
第5の原則 職員の満足度に重点を置く
第6の原則 職員一人ひとりに責任感をもたせる
第7の原則 個人の行動を、組織のゴール・価値観に合致させる
第8の原則 すべての職員とコミュニケーションをとる
第9の原則 成功を認め、讃える

【著者からのメッセージ】
病院にとっての「経営力」とは何でしょうか。診療報酬の改定に対応することでしょうか? 「神の手」を持つ外科医を獲得することでしょうか? 受診する人たちを「患者様」と呼ぶことでしょうか? 見栄えの良いホームページを作ることでしょうか? どれも大切なことですが、どれも本質ではありません。医療は「人」が「人」に対して直接サービスを提供する数少ない産業です。また、全費用のおよそ半分を人件費が占める、極めて労働集約的な産業でもあります。したがって、病院経営の本質は、サービス面でも金銭面でも「人」にあります。本書で提唱しているように、良い人を採用し、正しく育成し、優れた人に長く働いてもらうこと、これに尽きます。もちろん「言うは易く行なうは難し」ですが、本気で職員のことを重視した経営をしていれば結果は後からついてくる、それが本書の主張です。職員を重視するということは、職員を甘やかして楽をさせようということではありません。正しい行いをして高い成果をあげている人を正しく評価し、褒め、さらなる成長の機会を与えることによって、良いスパイラルに導いていくことが大切なのです。
「もしドラ」で有名になった、アメリカの経営学者ピーター・F・ドラッカーは、「非営利組織にこそ、マネジメントの本質がある」と説いています。金銭的なインセンティブだけで組織を動かすことは決してできない。お金以外の方法で人のモチベーションを管理している点で、非営利組織の経営に学ぶ点は多い、それがドラッカーの主張している点です。したがって、本書で紹介されている多くのツールや方法論は、一般企業にも十分に適用可能なものだと思います。本書は、企業経営に携わる皆さんにもぜひ読んでいただきたい一冊です。
(「訳者あとがき」から)

【推薦メッセージ】
病院経営の最大の目的は、医療の質の向上、患者満足度の向上、そして業務の効率化。そのための最重要資源は職員。病院職員の採用、教育、リーダー育成の手法、ひいては常に向上しつづける病院文化の醸成を提唱する本書の「9つの原則」は、病院経営に携わる者の行動規範となるだろう。
聖路加国際病院院長 福井次矢

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