内容説明
生命は創れるか?生命40億年の歴史/人工生命40年の歴史。医学研究を支援する世界的団体「ウェルカム・トラスト」の“Wellcome Book Prize”最終候補作待望の邦訳!
目次
生命の「起源」(生まれしもの;最初の細胞を求めて;暗黒の地球、生命の曙;生命とは何か?;暗号の起源;創「生」記)
生命の「未来」(創られしもの;生命の論理;リミックス;生命を創るべきか?;別の方向性)
著者等紹介
ラザフォード,アダム[ラザフォード,アダム] [Rutherford,Adam]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで遺伝学を学び博士号を取得。科学誌『ネイチャー』の編集者を十年務め、現在はサイエンスライターとして『ガーディアン』紙に寄稿しているほか、多数の優れたレクチャーを行っている。キャスターとしても活躍しており、BBCの科学番組シリーズに出演。BBCラジオ4では、看板科学番組のプレゼンターも務める
松井信彦[マツイノブヒコ]
翻訳家。1962年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程(修士課程)修了。外資系企業にてスキャナーとデジカメの設計・開発に携わった後、独立して翻訳家に転向(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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権現
5
再読。何度読んでも塩基の文字数とDNA→RNAへの翻訳機構の素晴らしさには驚かされる。生物学を学ぶことは私たち自身を学ぶことだ。まだまだわからない部分も多い生命だからこそ、科学的な目線を忘れないようにしたい。2017/12/29
konomichi
2
既読のはずなのに。2017/04/01
権現
2
40億年前に発生した生命の起源と、40年前に始まった人工生命の研究。2つの視点から最新の生命工学の知見を学べる良書。個人的には起源編の方が興味深く、特に4文字のアルファベットで表されるDNAの塩基配列に進化的な意味合いと機能が備わっているという話では、ミクロな世界の精巧かつ合理的な構造に驚かされた。また生命の未来を描いた創造編では、現代の合成生物学にできること/できないことを冷静に見つめながら、社会にとってより良い技術の在り方が提案されている。資源や資材さえも生物によって賄える未来はやってくるのだろうか。2015/07/29
S
1
生命の「起源」と「未来」の2部が、DNAのように対になった編集。「起源」部では細胞や遺伝のしくみの解説を行い、その複雑なシステムがどうできたかについて、現在の説や検証実験を紹介。「未来」部は、合成生物学という生き物を「作る(工学的に改変する)」技術を解説。それぞれの話はちょっとあっさりしていて、もう少し深く掘り下げてほしいとも思ったが、面白かった。2018/02/10
やす
0
生命の起源や仕組みについてと、最新の生物工学について。2025/02/11