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内容説明
幼児期のたったひとつの父親の思い出から、奔放な母親に翻弄された幼少期、身長がゆえにいじめられた思春期、すさんだ反抗期のなかで見つけたモデルへの道。アジア人への偏見の中、怒りだけをバネにのし上がっていった二十代。恋愛、結婚、出産、離婚。引退宣言と母としての葛藤…。二〇〇〇年代、世界のランウェイを闊歩したトップモデル冨永愛がはじめて語る、不安と孤独の中で「居場所」を求め続けた半生。
目次
第1章 切り取られた写真
第2章 抹殺されたわたし
第3章 ニューヨークのAi
第4章 愛と復讐のランウェイ
第5章 ファッションなんて大っ嫌い
第6章 愛なんて大っ嫌い!
第7章 引退宣言
第8章 母と息子
第9章 父と娘
終章 愛の居場所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セシルの夕陽
49
Kindle prime モデルで女優:冨永愛のノンフィクション。恵まれた素晴らしいプロポーション✨華やかなモデルの道を極め、パリコレなどのランウェイを歩いた世界一流のトップモデル⭐️ そんな彼女はファッション界も周りも自分も嫌いだったとは! 驚きの生い立ちや、貧困、容姿からのイジメ。お金を稼ぐために始めたモデル業が、唯一の居場所。そこにもアジア人差別があるわけだが。NHKドラマ「大奥」で圧倒的な存在感、8代将軍:吉宗を演じた記憶は新しい♡ 最愛の息子を愛すことで、変われたご自身に拍手👏2023/04/14
ぶんこ
40
違う表紙の本で読みました。微笑む愛さんが素敵で、「殺してやる」と意気込んでいた頃のガッツはないものの、息子さんを愛しご自分を愛する愛さんが写っていました。本文からは壮絶な虐めに驚かされ、その悔しさをバネにして世界へ飛び立つ原動力にしたのですから立派です。息子さんの寂しさに気付いて引退されたのも素晴らしい決断で、つくづく強い人です。愛さんや息子さんが穏やかでのんびりとした日々をおくり続けて欲しいと願ってしまいました。赤裸々にご自分をさらけ出された勇気に感動。2019/11/26
はる
31
最初から最後まで彼女の強さが伝わってくる。負けても折れても不況に陥っても、とにかく踏ん張っている。強い。 強い女性は美しい。 2022/01/11
SOHSA
23
《kindle》prime reading にて読了。どの場面どの言葉にも図抜けた迫力と鋭さがあり、思わず引き込まれた。人生とはかくも熾烈で厳しいものなのか。生きることの本当の意味を見失い見誤り道を外れながらも必死に探し続けひたすら上を目指す姿に胸をうたれた。ここから私は何を学ぶのだろうか。きちんと何かを汲み取れるのだろうか。自らの問いに逡巡しながら、ただ動揺し立ちすくむ自分がここにいる。2024/04/18
kanki
22
モデル富永さんの自伝。いじめ。母。荒れるしかない、辛い生い立ち。2023/07/25