内容説明
抱きしめていい?…最後に、一度だけ。横須賀北陽学園高校2年、亜優・俊輔・拓己は幼なじみ。いっしょにいる時間はいつも楽しくて、せつなくて、哀しくて…。電子書籍大賞2013エブリスタ特別賞受賞作品。
著者等紹介
櫻川さなぎ[サクラガワサナギ]
E★エブリスタにて執筆した処女作『放送禁止。』がエブリスタ賞最優秀賞を獲得し、集英社ピンキー文庫からデビュー。現在もE★エブリスタを中心に活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
40
まぁ可愛い(#^^#)。こういう青春物が読める私も若いってことでしょうか(^_^;)。だからってこういう三角関係的友情を求めたいとは思いませんが。だってめっちゃ女の子の嫉妬を買いそうやもの。親も地域振興に力添えなどしてなんらかの権力を持つと先が見えなくなるのでしょうね。そっちのほうが怖いわ2022/07/24
玉響
31
小さい頃からいつも一緒だった幼馴染3人。その関係はどこか曖昧で、不確かで、不安定で。触れたら一瞬で消えてしまうような脆くて儚い関係は、誰か一人でも欠けてしまえば崩れ去るのは一瞬だった。あなたがいた世界は明るくて、鮮やかで、こんなにも綺麗だった。あなたがいなくなってしまった世界はこんなにも色褪せてみえる。ねえ、どうしていなくなってしまったの。暗闇を彷徨い続ける私の前に現れたあなたはあの頃と何一つ変わることなく、屈託ない笑顔で笑っていた。それでもあなたはまたいなくなってしまうんだね。コメントへ→2015/03/21
茉莉花
29
高校2年生の「亜優」、「俊輔」、「拓己」は幼なじみ。3人はいつも一緒で仲良く、楽しい時間を過ごしていた。そんな日々がずっと続くと思っていたが、それはあっけなく終わりを迎える。俊輔が事故で亡くなってしまったのだ。残った亜優と拓己の関係がギクシャクしていく中、俊輔が亜優の前に現れる。俊輔は自分が死んでしまっていることを知らなかった。俊輔はなぜ成仏されず戻ってきたのか。拓己の抱えたとんでもない真実とともに明かされていく。2021/04/15
tokotoko
26
表紙のイラストが素敵だー!って思ったのと、タイトルに「自転車」ってついてたので、借りなくちゃー!!と思った図書館本。あっという間に読めました。嬉しいことも悲しいこともギュッと詰まったお話だったけれど、登場人物がみんな自分を一生懸命に生きてます。だから、ずっといい空気が流れてた1冊の気がします。読み終わって思ったのは一言です。「夢みたいな時間だったなぁー!」。2014/03/01
すみの
24
幼馴染みの男女3人(亜優、俊輔、拓己)の友情、恋。青春の一通過点にしては俊輔にとって、そして亜優や拓己にとっては悲劇だった。その悲しさを少しでも軽くしたのが亜優の前に現れた俊輔の幻だろうか。俊輔の身上に同情し、大切に思う二人をはじめ、彼らの家族とくに共感した亜優の母。俊輔に悪いと思いながらも離婚し、再婚した母。部活最後の大会に臨む息子のためだけを思って魔が差した宗方先輩の母。主人公の若い3人以上に印象深い母たち。2016/05/29
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