DISCOVER SCIENCE<br> 西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来

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DISCOVER SCIENCE
西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784799312667
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C0244

内容説明

西暦536年、過去3000年間で最大の火山の大噴火が起こった。まきあがる噴煙は空をおおい、太陽はさえぎられ、やがて地球規模の大寒冷期がやってきた。はるか昔の自然災害であるにもかかわらず、研究者たちは、どのようにして大噴火の証拠を求めたのか?巨木の年輪を測定し、極地の氷床を分析し、25万頁にものぼる古文献を調査して解明したこととは…。天候激変による飢饉と旱魃を引き起こし、東ローマ帝国を衰退させ、ゲルマン民族の大移動、イスラム教の誕生、さらには日本の「天の岩屋伝説」にまで原因した人類史の事件に、科学の眼が迫る。

目次

第1章 西暦536年の火山噴火(NASAの古典文献研究―宇宙研究機関が25万ページの歴史書を調べる;査読―独創的な研究ほどはねられるのはなぜか? ほか)
第2章 気候変動の人類への影響(気候変動と民族大移動―ゲルマン民族と中央ヨーロッパの大混乱;気候変化による国家の滅亡―寒冷化変動でも日本は勝ち組か? ほか)
第3章 天の岩屋の神話(536年の日本の内乱?―真珠が千箱あってもどうして凍えるのを救えようか;『古事記』と『日本書紀』―180年も前の飢饉の記録 ほか)
第4章 恐竜絶滅と核の冬理論(彗星衝突説再び―オーストラリア近海で2個の彗星が1500年前に衝突;世界史の本当の主役―歴史を粗視化して見る ほか)

著者等紹介

河合潤[カワイジュン]
京都大学大学院工学研究科教授。1957年岐阜県出身。82年、東京大学工学部工業化学科を卒業。86年、同大学大学院工学系研究科博士課程を中退し、東京大学生産技術研究所教務技官。89年、工学博士。同年、同研究所助手を経て、理化学研究所基礎科学特別研究員(第1期生)となる。93年、京都大学工学部助手。94年、同大学工学部助教授に就任。2001年より現職(材料工学専攻物質情報工学分野)。X線を用いた環境分析法の開発などにたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

30
極論すれば、題名の538年の寒冷化は本題に入るためのテキストに過ぎず、あくまで論文の読み方や文献情報の収集の仕方をサジェストしたものとも言える内容。邦訳本の問題点など示唆に富んでいて有益なのだが、やはり題名との不一致は気になる。この題名にするのであれば538年の寒冷化に絞り多方面から分析する内容であって欲しかった気がする。2021/10/20

おらひらお

2
2014年初版。もう少し深く切り込んでほしかった・・・。2018/10/12

Shinji Nakahara

1
536年の噴火と世界各地の記録については文献ごとに記されているので深堀したい人にはガイドラインとして有用。しかしこの本の真骨頂は「権威に対する強烈な恨み節」である。ブームじゃない学問を専攻するとどういう目にあうか良くわかる本。2014/11/07

ハナちゃんと一緒

1
「西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来」という長い名前の書物.長すぎて読書メーターにうまく入らないのでこんな仮題になったようだ.元々は京大の新入生に対するポケットゼミの内容などをもとにした本とのこと.タイトルと裏腹に、学問研究の進め方や考え方を実例をもとに説明してくれる大変有益な書物.独学の場合でも大いに参考になります.ところで、以前「西暦535年の大噴火」という本を読んだがその後話題にならなかったのが不思議だった.この書で大いに納得がいった.単なる「トンでも本」扱いされてしまっていたのだ.2014/02/14

1484h

0
タイトルの内容を期待して読んではいけない本。2014/06/25

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