内容説明
気鋭の弁護士が裁判で磨いた反論の極意を公開。実践スキル満載。
目次
プロローグ いますぐにでもできる、うまくいい返せないときの対処法とは?
反論する技術1 意見ではなく質問で返せ
反論する技術2 不利になったら話を変えろ
反論する技術3 まともに答えずに様子をみろ
反論する技術4 おかしな点を指摘してプレッシャーを与えろ
反論する技術5 自分の考えの良さを伝えろ
反論する技術6 証拠を示して納得させろ
著者等紹介
木山泰嗣[キヤマヒロツグ]
横浜生まれ。弁護士。上智大学法学部卒。都内の鳥飼総合法律事務所に所属し、税務訴訟及び税務に関する法律問題を専門にする。主な担当事件に、ストック・オプション税務訴訟(最高裁第三小法廷平成18年10月24日判決等で逆転勝訴)などがある。青山学院大学法科大学院客員教授(租税法演習)。上智大学法科大学院「文章セミナー」講師。著書に『税務訴訟の法律実務』(弘文堂・第34回日税研究賞「奨励賞」受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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えちぜんや よーた
31
書きだしているセンテンスは、私が普段会話やブログの運営で行っている(つもりの)ことです。1.意見ではなく質問で返せ(2)図に書いてもらう(3)言葉の定義をしてもらう 2.不利になったら話を変えろ(1)問題点を整理する3.まともに答えずに様子を見る(2)感情論に深入りしない(3)反論するまでもないなら黙っている(6)確認する4.おかしな点を指摘してプレッシャーを与えろ(1)一般論は良いとしても具体論としては妥当でないことを指摘する(2)矛盾を探して指摘する 2012/10/04
Q
21
リミテッド ●なんとなくわかったのですが図に描いて貰えますか? ●相手の弱点を質問し続ける ●あえてもう一度いってもらう。時間を稼ぎ、相手をいらいらさせる ●質問をたくさんして相手の引き出しを開けさせる ●整理しましょうと言って、自分の意見に分があるように問題点をまとめる ●内容ではなく熱意をほめる ●全てに答える必要はない ●総論賛成、各論反対は全否定しないことに意味あり ●人は背景や歴史を知ると説得力が ●動かない事実をベースに ●記憶に残るのは短いフレーズ ▷勉強になった2021/01/18
ひろ☆
17
意見ではなく質問で返せ、不利になったら話を変えろ、まともに答えずに様子をみろ、おかしな点を指摘してプレッシャーを与えろ、自分の考えの良さを伝えろ、証拠を示して納得させろ。自分が使うかはさておき、こういった手法を知っておくことで交渉、クレームの防衛策になる。2014/01/14
放蕩長男
13
日本人は議論をしません。本質的に村社会であるため、なあなあで済ませる文化が根づいており、議論反論の技術が希薄です。弁護士である著者による議論のテクニック集でしたが、あくまで参考程度にしないと、周りから顰蹙を買いそうです。気をつけて、使いましょう。2016/10/23
放蕩長男
12
再読してみて気が付きました。いや、何度か著者が語っていたのを無意識に見逃していただけですが。反論する技術とは、本質的には言葉のキャッチボールの技術なのですね。相手を空振り三振に打ち取るピッチャーの攻撃的な玉ではなく。そう思うと、なんだかすんなり内容を受け入れられました。初読時は、汚いテクニックばかり載っているな、と思ったのが嘘のよう。疲れているときに何かすると、物事をネガティブに捉えがちになるというのは本当のようです。反省反省。2016/10/23