内容説明
福島第一原発事故は、なぜ起こったのか―?政府や国会の事故調査委員会とは別に、どこからもしがらみを持たない「独立」した民間事故調査委員会が発表した『調査・報告書』は、事故現場の混乱、官邸の狼狽、「エリートパニック」による情報の錯綜などを、生々しく伝えるものだった。民間事故調の委員長である著者が、あらためて、福島原発事故について語り、原発のリスクを問い、脱原発を行うための経済的検証を行う―本書は、再生可能エネルギーによる日本復興の「百年の計」を示すものである。
目次
第1章 民間事故調から学んだこと―原子力のリスクを明らかにする(民間の事故調査委員会とは;民間事故調の『報告書』の公開 ほか)
第2章 原発事故における科学者・技術者の責任(沈黙してしまった科学者・技術者;事故当時、科学者・技術者はどこまで発言すべきだったのか ほか)
第3章 エネルギー政策の選択肢―日本はどの道を歩むべきか(東日本大震災対策委員会エネルギー政策の選択肢分科会;3つのエネルギー源:原子力、化石、再生可能エネルギーの相対比較 ほか)
第4章 再生可能エネルギーの経済学(これからのエネルギーをどう選択するべきか;原子力なしでも当面の電力は足りるのか ほか)
第5章 新エネルギー革命がこれからの100年をつくる(脱原発時代に必要な省エネルギー;さまざまな節電への努力 ほか)
著者等紹介
北澤宏一[キタザワコウイチ]
独立行政法人科学技術振興機構元理事長、現顧問。東京大学大学院修士課程、マサチューセッツ工科大学博士課程修了。東京大学工学部教授、を経て現職。日本学術会議会員。専門分野は物理化学、固体物理、材料科学、磁気科学、超伝導工学。特に、高温超伝導の研究で世界的に知られ、80年代後半の「高温超伝導フィーバー」の火付け役を果たす。科学技術振興機構理事長任期満了をもって、福島原発事故独立検証委員会委員長に就任し、2012年2月『調査・検証報告書』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とうゆ
huyukiitoichi
やまべ
エンジン
M