DISCOVER SCIENCE<br> 日本は再生可能エネルギー大国になりうるか

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DISCOVER SCIENCE
日本は再生可能エネルギー大国になりうるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 263p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784799311691
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0240

内容説明

福島第一原発事故は、なぜ起こったのか―?政府や国会の事故調査委員会とは別に、どこからもしがらみを持たない「独立」した民間事故調査委員会が発表した『調査・報告書』は、事故現場の混乱、官邸の狼狽、「エリートパニック」による情報の錯綜などを、生々しく伝えるものだった。民間事故調の委員長である著者が、あらためて、福島原発事故について語り、原発のリスクを問い、脱原発を行うための経済的検証を行う―本書は、再生可能エネルギーによる日本復興の「百年の計」を示すものである。

目次

第1章 民間事故調から学んだこと―原子力のリスクを明らかにする(民間の事故調査委員会とは;民間事故調の『報告書』の公開 ほか)
第2章 原発事故における科学者・技術者の責任(沈黙してしまった科学者・技術者;事故当時、科学者・技術者はどこまで発言すべきだったのか ほか)
第3章 エネルギー政策の選択肢―日本はどの道を歩むべきか(東日本大震災対策委員会エネルギー政策の選択肢分科会;3つのエネルギー源:原子力、化石、再生可能エネルギーの相対比較 ほか)
第4章 再生可能エネルギーの経済学(これからのエネルギーをどう選択するべきか;原子力なしでも当面の電力は足りるのか ほか)
第5章 新エネルギー革命がこれからの100年をつくる(脱原発時代に必要な省エネルギー;さまざまな節電への努力 ほか)

著者等紹介

北澤宏一[キタザワコウイチ]
独立行政法人科学技術振興機構元理事長、現顧問。東京大学大学院修士課程、マサチューセッツ工科大学博士課程修了。東京大学工学部教授、を経て現職。日本学術会議会員。専門分野は物理化学、固体物理、材料科学、磁気科学、超伝導工学。特に、高温超伝導の研究で世界的に知られ、80年代後半の「高温超伝導フィーバー」の火付け役を果たす。科学技術振興機構理事長任期満了をもって、福島原発事故独立検証委員会委員長に就任し、2012年2月『調査・検証報告書』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とうゆ

10
前半の福島第一原発事故について書かれた章は、興味深く読めた。技術的な問題ではなく、原発安全神話によって何十年も事故対策が不十分になっていたことが原因だったのだ。原子力業界関係者の意識が改善されずに原発の再稼働をするならば、また同じ事が繰り返されるだろう。後半の再生エネルギーのポテンシャルを論じた章はいまひとつだ。風力のポテンシャルを高く見積もりすぎているし、自然エネルギーを用いても電力は安定するという主張の根拠も不十分だ。余った電気は捨てればいいという発言からわかるとおり、著者の電力に関する知識は乏しい。2014/06/25

huyukiitoichi

2
これは面白いね。「すぐに再生可能エネルギーに切り替えろボケ」みたいなクズみたいな意見しか読んだことなかったけど「40〜50年かけて置き換え、自動的に持続していける仕組みを考えよう」っていう姿勢に共感した。2012/07/05

やまべ

2
前半は表題に反して(帯文には書いてあるが)福島第一原発事故の総括(著者は民間事故調の座長)。しかし、この部分がよくまとまっていて良い。後半は本題に入る。電気をやたらに使う生活(文化と言ってもいいか)に対する問い直しが欠落しているけど、そういう哲学的な本ではないので、これは無い物ねだりか。再生可能エネルギーに切り替えつつも、現状どおりの「豊かな生活」は可能であると読める。その意味で、広く賛同を集めやすいと言えるかもしれない。2012/07/04

エンジン

1
東日本大震災をきっかけとした日本のエネルギー事情を詳しく知れる良書だった。 エネルギー源が劇的に変わることで、私たちに何ができるのか、エネルギーだけでなく様々な視点で考えさせられる本だった。2019/11/04

M

1
いま読むのであれば第3章からで十分。6つのシナリオ辺りは良くまとまっていて参考になる。もはや誰も気にしていない空気になっているけれど、2020年までに温室効果ガス排出削減25%(90年比)って、その当時は(鳩山さん含め)すごく評価されていたはずなのにね。全てのものには良い点と悪い点があり、光と影がある。再生可能エネルギーの説明部分では、電解・発電工場など実現性の根拠薄く、やはり超電導研究者の著者が専門外である部分について、少し影の部分が説明しきれていないかな。概要をつかむ程度に。2014/12/30

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