出版社内容情報
誰しも美術作品に感情を揺さぶられたことがあるだろう。
一方で、美術の用いられ方は時代や体制によって異なり、制作当時に見た人々の衝撃は、わたしたちと同じとは限らない。
本書では、すでに忘れられていた人々も含め、多様な芸術家たちの物語を通じてその作品を案内していく。
兵馬俑やノックの彫刻、ジョットやミケランジェロなどのルネッサンスの芸術家、ケーテ・コルヴィッツ、パブロ・ピカソ、フリーダ・カーロなどの先駆者、アイ・ウェイウェイやシリン・ネシャットなどの抵抗としての芸術を創作する現代芸術家、そしてソフォニスバ・アンギッソーラ、ジェイコブ・ローレンスなどの忘れられた芸術家。
一方でニジェール渓谷、ペルー、ラパ・ヌイ、オーストラリアなど各地を訪ね、土地と深く結びついた作品への理解を深めていく。
美術をより近くに感じる10万年の旅に出発しよう。
この躍動感あふれる一冊は、背伸びしたい高校生や退屈している大学生、そして学びを深めたいすべての大人にぴったりだ。マリンズは、芸術と人間の物語に広範で曇りない理解を示している
メーガン・コックス・ガードン
(ウォール・ストリート・ジャーナル書籍欄執筆者)
内容説明
時間旅行のようにワクワクする美術の発展史。誰しも美術作品に感情を揺さぶられたことがあるだろう。一方で、美術の用いられ方は時代や体制によって異なり、制作当時に見た人々の衝撃は、わたしたちと同じとは限らない。本書では、すでに忘れられていた人々も含め、多様な芸術家たちの物語を通じてその作品を案内していく。美術をより近くに感じる10万年の旅に出発しよう。
目次
最初の痕跡
ひもとかれる物語
人生の幻想
模倣者
黄泉への旅
神を崇める芸術
風雲急を告げる
プロパガンダとしての芸術
石工、モアイ、材料
ルネサンスの幕開け
北方からの光
視点の問題
東西の出会い
ローマの復活
地獄の責め苦
夷狄がやってきた
スペインの支配
人生劇場
新しい視点
地形〔ほか〕
著者等紹介
マリンズ,シャーロット[マリンズ,シャーロット] [Mullins,Charlotte]
1972年生まれ。ロンドン大学コートールド美術研究所、ロンドンのサザビーズ美術研究所で学び、サセックス大学で博士号を取得。美術雑誌Art Review、V&A Magazine、Art Quarterlyの元編集者。美術評論家であり、多数の専門誌や新聞、BBCラジオの美術番組へ寄稿しているほか、美術館やギャラリーでの講演やトークベント、ポッドキャストのプレゼンターなど、幅広く活躍している
下田明子[シモダアキコ]
早稲田大学第一文学部卒業。企業で海外関係の業務に携わったのち、2000年から翻訳業
大島徹也[オオシマテツヤ]
多摩美術大学教授/多摩美術大学美術館館長。1973年愛知県生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。ニューヨーク市立大学グラデュエートセンター美術史学科博士課程修了。博士(美術史)。愛知県美術館主任学芸員、広島大学大学院准教授を経て現職。専門は、西洋近現代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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