出版社内容情報
介護の中でも、認知症の人の接し方はとくに難しいもの。こちらの常識の通じない言動をしてくる。しかし、「ぼけている」とは言っても、認知症の人にもちゃんと心は残っているし、その人なりの理由や道理がある。認知症の人は怒りっぽくなることが多いが、こちらの接し方次第で穏やかな人になってくれることも多い。逆に、認知症の人が「困った人」になるのは、周囲の接し方が悪い場合も。かたや訪問介護ヘルパーとして、かたやデイサービスの経営者として、「認知症対応の手練れ」である2人がタッグを組む本書。認知症の人はどんな言動を、なぜするのか。どういう対応をすればいいか。現場に根ざしたノウハウを提供する。認知症の人の身近な家族、介護者がすぐに使え、介護がラクになる内容。現役のデイサービス介護士による「認知症介護あるある」のマンガも掲載。
内容説明
「こちらが穏やかでいれば、相手も穏やかになる」法則、心の状態には「日内変動」があるもの、心配になるような情報は入れない、嫌がることは無理強いせず、「別の形の提案」にする、昔のことを今のように話しても、決して否定しない、「また始まった…」な話を上手に切り上げる方法…。介護現場の知恵が詰まった、認知症対応の決定版!
目次
第1章 認知症の人が「かたくな」になるのには、理由がある(もっと素直になってくれたら、ずっと介護がラクになるのに…;介護拒否に悪気は全くない。「本当に困っていない」だけ;認知症の人の毎日は「不安と緊張の連続」 ほか)
第2章 スーパー介護ヘルパー流!認知症の人が驚くほど穏やかになる接し方(認知症が進んでも、「その人らしさ」は残り続ける;快・不快の感覚や好き・嫌いにずっと敏感になる;心の状態には「日内変動」があるもの ほか)
第3章 こんなときどうすればいい?ケース別接し方(同じ用件で何度も電話をかけてくる;「自分の物を盗んだ」と疑われる;失敗をしても「私じゃない」と認めない ほか)
著者等紹介
藤原るか[フジワラルカ]
東京都の訪問介護事業所・NPOグレースケア機構所属・登録ヘルパー。学生時代に障害児の水泳指導ボランティアに参加したことから、福祉の仕事に興味を持つ。介護保険スタート前から訪問ヘルパーとして働き、この道30年以上。在宅ヘルパーの労働条件の向上を目指し、介護環境の適正化を求めた公の場での発言も多い。「共に介護を学び合い・励まし合いネットワーク」主宰。著書に『介護ヘルパーは見た』(幻冬舎新書)他
坂本孝輔[サカモトコウスケ]
1974年生まれ。東京都認知症介護指導者・介護福祉士。介護専門学校を卒業後、特養・訪問介護・ケアマネ・福祉用具・小規模多機能・グループホーム等の経験を経て、2012年に株式会社くらしあすを起業。通所介護事業(デイサービス)等を運営するかたわら、現場でも面白おかしく働く毎日。認知症ケアをライフワークとし、施設や家族介護の課題解決の支援に力を注いでいる。認知症介護の研修講師としても活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪月花
ıɯɐɯɐ‾oʇɐs
宝塚けんけん
kimikimi