内容説明
ヨウ素を飲めば放射能が消える?公共事業は税金のムダ遣い?ものが売れないのは不況のせい?「効果が2倍」は夢の新薬?…「根拠にあたる」思考の習慣。
目次
第1章 イメージで物事を判断していませんか?(それはただのイメージ、思い込みだった!?;知らぬ間に「思考停止」していませんか?;「合理的に考える」習慣を身につけよう;「経験」はときに先入観のもとになる;メディア情報は2割引きで受けとめよう;いつも「正解」があるとはかぎらない)
第2章 それは本当に、正しい根拠?(「その根拠は?」と問う習慣を;「もっともらしいこと」ほど疑おう;あらゆる情報には「バイアス」がある;リスクや損失は過大評価しがち;「自分に都合の良いこと」を信じたくなる;「みんな」って、「何人中何人」のこと?;迷ったときは「比べて」みよう;「誰が言ったか」で情報の意味は変わる;ネットの情報はどこまで信用できる?;役立つ情報を見極める5つのポイント)
第3章 その数字の読み解き方、間違っています!(数字はときどきウソをつく;必ず「分母」を意識しよう;「見かけの分母」に要注意!;「効果が2倍」に潜むトリック;それは相対値、それとも絶対値?;「死亡リスクが半減」の中身は…;絶対値だと10%の減少に過ぎない;「○%」は具体的な数字に置き換えてみる;ややこしい数字は「2×2表」で整理しよう)
第4章 「原因と結果」のねじれ(「真の原因」を見極めるために;「運動する人ほど風邪をひかない」は本当?;それは因果関係ではなく相関関係です!;原因は「オンリーワン」とはかぎらない;原因の「遠い・近い」;「良い問い」をどうやって立てる?;売り上げは伸びているのに、なぜ赤字?;「証拠がないこと」は「ないことの証拠」ではない)
第5章 納得できる結論にたどり着くために(「完ペキな答え」がなければ動けない?;どんな物事にもリスクとベネフィットがある;降水確率が何%なら傘をもっていく?;「直勘」はどこまであてになる?;「目的の明確化」が合理的な判断を導く)
著者等紹介
中山健夫[ナカヤマタケオ]
京都大学大学院医学研究科教授。1961年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。国立がんセンター研究所室長等を経て、2000年より京都大学大学院にて教鞭をとる。2006年より現職。2005年日本疫学会奨励賞。日本疫学会理事、NPO法人日本メディカルライター協会理事、NPO法人日本インターネット医療協議会理事等も務める。専門は健康情報学、疫学。メディアへの登場も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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