目次
第1章 なぜいま憲法論議なのか(衆愚政治状況;「戦後」の観念枠組;口実としての憲法;アメリカナイゼーション;西欧近代化の表裏;危機管理能力の欠如;保守思想の必要性;ルールによる支配;相対主義という妖怪)
第2章 日本国憲法の後暗い過去(「押し頂き」憲法;制定手続きの混迷;第九条における「解釈改憲」;国体護持と象徴天皇;極東軍事裁判と占領軍憲法)
第3章 日本国憲法かく改正すべし(国民主権・市民統治と国権制限―前文について;日本国民伝統の象徴―天皇について;市民の「国防義務」―戦争について;法の下における自由―基本的人権について;緊急事態における国家権力―「三権」について;静かなる法的革命―「改正」について;国際法規形成への努力―外交について)
第4章 日本国憲法と「私の憲法案」
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
1939年北海道生まれ。思想家、評論家。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。横浜国立大学助教授、東京大学教授などを歴任。東京大学教授を88年に辞任。執筆活動のほかテレビなどでも活躍。2017年10月まで雑誌『表現者』顧問を務める。著書に『経済倫理学序説』(中公文庫、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(ちくま文庫、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社、芸術選奨文部科学大臣賞)など多数。2018年1月21日に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。