内容説明
職場で実力を出し切れないのにはワケがある。自分では気づきにくい、誰もが少しずつ持っている“発達障害の特性”を知り、トラブルを防ぐマイルール・マイスタイルを作る。
目次
第1章 働き始めてから感じる違和感とつまずきの原因を理解する(“うまくいかない”から、一歩先へ踏み出すために、まず現状を把握する;社会に出て感じる違和感 ほか)
第2章 自分の体と心をケアする方法(ボディ―体の調整;マインド―心の調整)
第3章 職場でのサバイバルストーリー―事例から学ぶ(アイデアマンだが衝動的に行動してしまうAさん(30代・男性)
正しいことを言うと、人とトラブルになってしまうBさん(20代・男性) ほか)
第4章 ストレスを溜めずに働き続けるヒントQ&A(職選び編;仕事の内容編 ほか)
著者等紹介
高山恵子[タカヤマケイコ]
NPO法人えじそんくらぶ代表。臨床心理士。薬剤師。昭和大学薬学部卒業後、学習塾を経営。1997年アメリカ・トリニティー大学大学院教育学修士課程修了(幼児・児童教育、特殊教育専攻)。1998年同大学院ガイダンスカウンセリング修士課程修了。専門はADHD等、高機能発達障害のある人のカウンセリングと教育を中心に、ストレスマネジメント講座などにも力を入れている。現在、玉川大学大学院非常勤講師・武蔵大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海(カイ)
16
【図書館】まずは、さらっと読んだ。いろんなことを思った。もっと早く病院を変えていたら、もっと早く自分が自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)だと、診断されていたら……もっと早く、働くことを考えられたかもしれない。でも、今が私にとってのタイミングなのかもしれない。私の症状に参考になるところを書き出すつもりだ。2016/09/27
森
8
軽度の発達障害向けの本。この種の本は少なかったかも。2013/03/19
*
5
多様なケーススタディが書かれており、その全てが明確な「立ち直り物語」になっていないところがいい。自分だけじゃない、と気が楽になる人もいるのではないか。一方で、著者のアドバイスには「エリート障害者」であるかのような意識が見受けられ、いまいち響かないと感じる点も。決して、寄り添う気持ちがないというわけではないが。2017/06/14
のりまき
4
診断済み当事者より、パステルゾーン(グレーゾーン/特性を持ちつつも程度が軽い、または特性を活かし社会に適応できている人)に向けた記述が多いです。 私は未診断ですが、参考になるアイデアが多いので、たまに発達障害関連の本を読んでます。人生の選択に迷った時、メリット・デメリットの両面から検討し判断する図解がわかりやすかった。
あもなか。
4
グレーゾーン(パステルゾーン)かもしれない、と感じることが多いので読んでみた。「異なる三つの視点を持つ」という提案が参考になりました。一人称の視点(私の視点)と、二人称(相手の視点)、三人称の視点(客観的視点)の三つ。つまずきから抜け出せなくなるパターン(自責・他責・やみくもな努力)に陥る人は、一人称の視点しか持っていない場合がある。「相手から見てどうなのか(二人称)」「客観的に見てどうなのか(三人称)」を忘れずに考えるようにしたい。2014/06/04