内容説明
地域に根差す私大の力―現場発、経営判断の冴え!学生人口の減少、コロナ対応、大都市集中、認証評価―。激変する大学経営の只中で、比較教育学会会長も務めた著者が、私立大学の学長として綴った四年間の「短信」エッセイ集。リスキリング、教職協働、IR、地域連携、国際交流、さらには大学田での田植えまで、地域とのつながりを見つめながら、多様なテーマを通して大学という組織の実像を立体的に描き出す。現場での判断や葛藤を通じた思考のプロセスがにじむ筆致は、大学の在り方を真摯に考えるすべての関係者に、深い共感と多くの示唆をもたらす。
目次
短信事始
怒濤の如き四月
師道~我が師にまつわる三題噺~
恵贈書から考えたこと
「四高人」のこと
「校正と後生」畏るべし
前期卒業によせて
四つのバリアー
師走に想う~MEAのこと~
元旦に願う
ギョウザ考
小さな挨拶運動
「一切衝動皆満足」の教育
学長賞を考える
大学田での田植えの季節が到来!
アクティブ・ラーニングをめぐって思うこと~デューイとブルーナ~
八・六を前にして
マハリシ・ヴェーディック大学のこと
IRを考える
キャンパス内の神社〔ほか〕
著者等紹介
大塚豊[オオツカユタカ]
1951年、鳥取県生まれ。広島大学教育学部教育学科卒業、米国George Peabody教育大学(現Vanderbilt大学)大学院修士課程修了、広島大学大学院教育学研究科修士課程修了、同博士課程中退。博士(教育学)。比較教育学専攻。広島大学助手、国立教育研究所(現 国立教育政策研究所)研究員・同主任研究官、広島大学・大学教育研究センター(現 高等教育研究開発センター)助教授・同教授、名古屋大学大学院国際開発研究科教授、広島大学大学院教育学研究科教授を経て2014年より福山大学教授。副学長を経て2021年より学長。北京師範大学国際・比較教育研究所、華中科学技術大学、浙江大学教育学院、江蘇大学ほか中国諸大学の客員教授を歴任。2008~2013年、日本比較教育学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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