内容説明
国際開発の最前線を捉える重要な視座!米トランプ新政権による国際開発庁(USAID)解体など欧米主導の国際開発に陰りがみえる今日、新興国の台頭は著しく、中国などが欧米に代わりプレゼンスを高めている。まさに、国際開発は大きな転換期を迎えている。本書は、台頭する新興国の諸事例から、地球規模の国際開発レジーム全体の変容と、それが途上国の国内ガバナンスに与える影響を浮かび上がらせる。グローカルな国際開発レジームのダイナミズムを捉えた時宣を得た研究!
目次
序章 国際開発レジームの変容―分析枠組み・視角
第1部 国際開発レジームの変容の諸相(伝統的ドナーの影響力の低下と新興国の台頭;貧困削減パラダイムの動揺―複合危機とDAC/ODAレジームの変容;中国の国際レジーム戦略―国際開発援助分野での「グローバル開発イニシアティブ」の提唱;新興ドナーと国際開発レジーム―湾岸ドナーは多国間援助にいかに関わるのか;変わりゆく南南協力―アフリカにおけるグローバルサウス主導の三角協力イニシアティブ)
第2部 ナショナル・ガバナンスとの連動の事例研究(OCED/DACのパートナーシップ体制の変容―ウガンダにおける援助協調の事例分析から;中国による被援助国の開発過程への影響―カンボジアとアンゴラの比較分析;アフリカにおける中国の開発アプローチ―ケニアの標準軌鉄道(SGR)のケーススタディ)
著者等紹介
稲田十一[イナダジュウイチ]
専修大学経済学部教授。1980年東京大学教養学部国際関係論卒、同大学院社会学研究科国際学修士、同大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。野村総合研究所、日本国際問題研究所、山梨大学、ハーバード大学国際問題センター、世界銀行政策調査局および業務政策局、等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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