内容説明
人々にあまねく公正な社会を創り上げる教育のあり方とは何か?多様な民族や文化的背景を有する人々によって構成されるアメリカ社会において、長年繰り広げられてきたマイノリティを包摂する社会的・教育的な試行錯誤は、他者に対する不寛容な風潮が世界中にはびこる現代でもなお重要な示唆に富んでいる。本書は、インクルージョンの契機となった障がい児教育をめぐって醸成された理念と、それを実際に結実させた法制度やカリキュラムについての丹念な分析を通して、アメリカ社会科の特質を紐解く。教育と社会の間にある相互のダイナミズムを克明に描き、教育を通じた社会的包摂のあり方を拓いた一冊!
目次
序章 研究の目的と方法
第1章 アメリカ社会科におけるインクルージョンの背景
第2章 アメリカ社会科におけるインクルージョンの理念
第3章 アメリカ社会科におけるインクルージョン理念に基づく方略の枠組み
第4章 インクルーシブ・カリキュラムにおけるユニバーサルデザイン
第5章 インクルーシブ・カリキュラムにおけるアコモデーション
第6章 インクルーシブ・カリキュラムにおけるモディフィケーション
第7章 インクルーシブ・カリキュラムにおけるオルタナティブスタンダード
第8章 インクルージョンの理念と方略を組み込んだカリキュラムの意義
終章 本研究の成果と展望
著者等紹介
早瀬博典[ハヤセヒロノリ]
1989年千葉県生まれ(鳥取県育ち)。筑波大学大学院人間総合科学研究科学校教育学専攻修了、博士(教育学)。現在、筑波大学人間系教育学域、特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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