内容説明
わが国の高等教育にも多大な影響を及ぼした近代アメリカ教育史の諸相!第二次大戦後の冷戦構造下、宇宙開発分野におけるソ連の先進性を見せつけられたスプートニク・ショックという衝撃によって、アメリカの高等教育界は改革を迫られた。高等教育がより大衆に拡大する中、ジェンダーや人種による格差の顕在化、新自由主義の波によって高等教育界はキャンパスという領域を越え、市場経済や社会階層との結びつきが強くなりさらなる進化を遂げた―。前巻『アメリカ高等教育史:その創立から第二次世界大戦までの学術と文化』と合わせて、アメリカ高等教育をめぐる社会と制度の壮大なダイナミズムを捉えた類書なき通史!
目次
第1部 アメリカ高等教育、1945‐1957(GIビルとその後:1945‐1955の高等教育;保守的な1950年代における高等教育とアメリカ的生活様式)
第2部 リベラル・アワー、1957‐1968(大学の権勢;拡大と変質)
第3部 白紙化と新たな時代、1965‐1980(白紙化、1965‐1970;70年代を生き延びる)
第4部 アメリカ高等教育の現代(現代の幕開け、1980‐2000;21世紀のアメリカ高等教育)
著者等紹介
ガイガー,ロジャー・L.[ガイガー,ロジャーL.] [Geiger,Roger L.]
米国ニューヨーク州バッファロー出身。ミシガン大学大学院修了。Ph.D. in History。ノース・ミシガン大学、ミシガン大学、イェール大学を経て、現在ペンシルベニア州立大学卓越名誉教授(Distinguished Professor of Higher Education Emeritus)
原圭寛[ハラヨシヒロ]
神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。修士(教育学)。専門はアメリカ高等教育カリキュラム史。弘前学院大学文学部講師、湘南工科大学教職センター講師を経て、昭和音楽大学教職課程専任講師
五島敦子[ゴシマアツコ]
愛知県出身。名古屋大学教育学部卒業、名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。専門はアメリカ高等教育史・成人教育史。南山短期大学准教授を経て、南山大学教職センター教授
間篠剛留[マシノタケル]
埼玉県出身。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(教育学)。専門はアメリカ高等教育の思想史。大阪成蹊大学マネジメント学部講師を経て、日本大学文理学部准教授
小野里拓[オノザトタク]
群馬県出身。東京大学法学部卒業、ペンシルベニア州立大学School of Education高等教育プログラム修了。M.Ed. in Higher Education。専門は高等教育論、大学経営。2006年東京大学に就職後、文部科学省国際教育交流担当職員長期研修プログラム(LEAP)、総長秘書などを経て、本部財務戦略担当課長
藤井翔太[フジイショウタ]
東京都出身。北海道大学文学部卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、テンプル大学大学院教育学研究科修士課程修了。修士(教育学)、修士(TESOL)。専門は応用哲学、教育哲学。テンプル大学ジャパンキャンパスのアカデミック・アドバイザー/講師を経て、都留文科大学講師
原田早春[ハラダサハル]
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。修士(教育学)。専門は障害者を対象とするアメリカ高等教育史。新潟大学キャンパスライフ支援センター特任助教、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部助教を経て、慶應義塾大学非常勤講師
小林尚矢[コバヤシナオヤ]
佐賀県出身。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院社会学研究科前期博士課程修了。修士(教育学)。専門は比較教育学、アメリカ大学・高等教育史、修辞学・作文史。国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・フェローを経て、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート未来共生デザインセンター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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