内容説明
フランス哲学者と詩人たちの感性と相互関係を哲学的に解きほぐす―珠玉の論集。世界中で未だ止まぬ戦禍や自然災害を前に、我々は常に無力だろうか。そして世界の変革をめぐる運動の根底にある、原動力としての哲学的探求とは何か―。2009年から15年間にわたって日仏各誌に掲載された論文、お茶の水女子大での最終講義録、名誉教授講演会内容計6編を収録。哲学者の師弟であるベルクソンとペギーがドレフュス事件前後の時期の往復書簡から両者の哲学的・宗教的真髄に迫った新たな書き下ろし論文「ベルクソンとペギーの相互影響」も加えた、まさに集大成の一冊。
目次
ベルクソン『笑い』最終節の“苦み”が問いかける問題
ベルクソンとペギーの相互影響
“野生状態の神秘家”クローデル
『百扇帖』と“普遍的詩学”
最終講義 ろくろ首の話―わが愛するフランス文学・哲学・研究
不幸のユートピア―東日本大震災と文学の力
著者等紹介
中村弓子[ナカムラユミコ]
1944年、東京に生まれる。東京大学教養学部フランス分科卒業。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学修士課程修了。現在、お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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