内容説明
教学マネジメント2.0へアップ!各大学では近年、教学マネジメントの名の下に学習目標の設定およびその評価方法が日々模索されてきた。しかし今日、教学マネジメントは、政策決定者や中間団体、大学執行部、教育現場間の主張の違いの中で翻弄され、教員にとっては研究や教育の枷となり、また学生にはその周知すら及んでいない現状にある。形骸化しつつある教学マネジメントの実態を様々な具体事例から改めて検証し、実際の授業や学習に反映させるべくアップグレードした「教学マネジメント2.0」を提唱・展開したJUAA選書第18弾!
目次
第1部 教学マネジメント2.0の提言と根拠としての現場の実態(教学マネジメントのアップグレード―授業・学習にインパクトの及ぶ取組への転換;教学マネジメント政策に対する大学教員の認識;アンケート調査から見えた学習成果の可視化の諸相;現場の声が伝えること―インタビュー調査で見えてきた教学マネジメントの実態;教学マネジメントの現場における多元的現実;「教学マネジメント2.0」と大学団体―ある模索)
第2部 教学マネジメントの具体策及び実践事例(各学問分野の教育研究(DBER)と実践の普及―エビデンスに基づく変革を担う教育専門家を各学部に
教学マネジメント2.0に向けた現場における知見としての茨城大学の実践事例
総合教育部長、地雷を踏む―教育改革の現場から
内部質保証のための外部評価の効果と課題―京都文教大学における協働的実践の模索
淑徳大学における「ボトムアップ志向」の教育改革―コミュニケーション重視の教学マネジメント
「学び」をマネジメントする大学総出の教学―桐蔭横浜大学の事例)
著者等紹介
大森不二雄[オオモリフジオ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。