内容説明
北米の教育博物館をもとに明治期に設立された文部省教育博物館、そしてその文部省教育博物館をもとに設立された府県立の教育博物館―欧米の単なる「模倣」ではなく国内情勢や地域社会との関わりの中で時代に応じて様々に「模索」され変遷してきた教育博物館の役割を、貴重な史資料を丹念に辿り追究し改めて博物館と学校との連携の必要性を浮かびあげさせた歴史学的教育研究の成果!
目次
序章
第1章 北米における二つの教育博物館
第2章 文部省における教育博物館情報の摂取
第3章 文部省教育博物館における資料の収集と展示
第4章 文部省教育博物館における教具の普及
第5章 学校を対象とした文部省教育博物館の教育支援―「学校貸出」に注目して
第6章 文部省教育博物館における学術講義
第7章 東京府における学術講義
第8章 大阪府教育博物館の設立と縮小
第9章 福岡博物館の設立と廃止
終章
著者等紹介
〓田麻美[タカダアサミ]
1985年愛知県豊田市生まれ。2017年名古屋大学大学院教育発達科学研究科教育科学専攻博士課程後期課程修了、博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、帝京科学大学教職センター助教を経て、2020年より岩手大学教育学部准教授(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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